ハンドソープ(石鹸を液状にしたもの)も固形石鹸も、一般的に「石鹸」と呼ばれているもので、より厳密には「界面活性剤」と呼ばれるものですが、液状や固形の石鹸が汚れを「吸い取る」というよりも、油と水の両方によく馴染む声質を持っている石鹸がもの(手や肌などを含む)の表面にくっついている汚れを「離してくれる」作用がある、ということです。
ですので、汚れに石鹸が触れただけでは汚れはもの(手や肌などを含む)の表面からは落ちないのいで、
1)もの(手や肌を含む)に水分を与える(ものを水でぬらす)
2)ぬれたもの(手や肌を含む)の表面に(液状や固形の)石鹸をつける、
3)ぬれたもの(手や肌を含む)をつけた石鹸でゴシゴシこする、
4)石鹸でごしごししたぬれた表面を必ず水で洗い流す(表面から取れた汚れがここで洗い流される)、
という4ステップが必要です。
例えば、手を洗う場合、この4ステップで固形石鹸やハンドソープを使って汚れを落とすわけですが、石鹸やハンドソープをつけるだけでなく、手をぬらす、石鹸をつける、ゴシゴシ洗う、洗い流す、ということで汚れが落ちるわけです。
洗う時間は汚れの度合などによりますが、例えば一般的な手洗いであれば、ぬれた手に石鹸やハンドソープをつけてからゴシゴシするときの時間はだいたい15秒くらい(ハッピーバースデーの歌を歌い終えるくらいの長さ)が適当とされていて、その時間が長ければより多くの汚れが落ちることがわかっています。
新型コロナなどで注意を引いているウイルスも「汚れ」のひとつですが、例えば、ある実験では、手洗いをしていない手に約百万個のウイルスがついていたとして、ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返すと、そのほとんどを洗い流すことができることがわかっています。同じ実験で、石鹸を使わずに流水で15秒だけ手洗いしただけだと約1万個のウイルスが手に残るが、ハンドソープ(または固形石鹸)を使ってゴシゴシするととほとんどのウイルスを洗い流すことができることがわかっています。
話題から逸れますが、ウイルスであれば、触れただけでウイルス(正確にはウイルスの壁)を破壊できるものの中に、適度な濃度のアルコールがあります。手などを消毒するのに使われているのは70-80%程度の濃さにしてあるエチルアルコール(エタノール)です。消毒用に作られたアルコールは飲んではいけません。
お礼
回答ありがとうございます。 泡が汚れを吸い取ってくれる、と教わった気がするんですが・・・。 あの情報は、何だったんでしょう・・・。