単純なんだと思う。より良い服を着れたというアップデートされたポジティブな感覚よりも、まだその新しい服自体に馴染んでいないという不安定なネガティブな感覚の方が強い。いつもの服を着ていると、良くも悪くもその服装の自分自身に対する自意識は鈍い。それに対して新しい服を着ていると、その新しい服を着た自分がどう見えているか?がとても気になる。当然良く見られたい気持ちもあるし、悪く見られたくない気持ちもある。洋服の見え方に意識が散っているあなたの印象は全体的に不安定。七五三の服を着せられた子供のように不安定。結果あなたがおしゃれ好きだという印象よりも、新しい洋服を着たあなた自身の不安定さの方が目立ってしまう。ポジティブに捉えるならば、その彼女と会う為にわざわざ全身コーデをして、新しい服を着て備えようとしている。そのエネルギーの使い方はとても好印象なんだと思う。いつものジャージでふらっと来るよりは、エネルギーを使って備えてくれる方が嬉しい。私はあなたから見て、おしゃれをして会う価値がある存在なんだ。そういう風に伝わって初めて、あなたのおしゃれ作戦はプラスに働く。ただ、その伝わり方はなかなか難しい。初見ではまず伝わらない。口頭で伝えたらもちろん分かるけれど、それはナルシストな印象とも背中合わせ。おしゃれしてきたと自己申告しているその姿が微妙だと、結局印象としてはプラスに働かない。それなりの格好で会うという姿勢は大事だけれど、いつものあなたと逸脱してしまうような too much なおしゃれは要らない。慣れない服装で少し心もとない感覚が生じる時点でその服装(コーデ)は止めた方が良い。おしゃれをするなら、普段のあなたに一点のプラスアルファ。ジャケットでも良いし、靴でも構わない。一点ならそこまで相手の評価に気を取られないから。あなたの場合は全身総取っ換えで、ただ無防備な雰囲気を晒しているだけ。普段のあなたのおしゃれさが全然活かされないスタイルになっている。むしろおしゃれじゃ「ない」人のよくやる場当たり的な対応になっている。あなたという良さが隠れてしまうおしゃれでは意味が無い。少し良いものを身につける事でより前向きな気持ちになって、笑顔が2割増しになるあなたであってこそ。そんな不器用な自分操縦術は大切なんだと思うからね☆