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海外の大学卒業後、日本の大学院へ
イギリスの大学で学部を卒業し、その後帰国して日本の大学院に進学することは難しいでしょうか? 大学院入試など、どの程度をどのように勉強すべきでしょうか?また英語で書いたエッセイなどがどの程度評価されるのか、もしくは日本語で書き直すべきなのか、経験者の方、また何かご存知の方、よろしくお願い致します。
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海外の大学を卒業して,日本の大学院に進学することは,可能です. ただ,手続き上の問題がいろいろと出てくるかもしれません.受験する大学院によっては,海外の大学を卒業した場合は,その受験する大学院独自の個別の入学資格審査を必要とするところもあります.これは,出願期間よりもだいぶ早めに設定されていることがあるので,要注意です. また,大学によっては,日本語以外の資料を提出した場合は,そのすべてを日本語に訳したものを要求されることがあります.たとえば,東京大学大学院の工学系研究科の場合は,「日本語以外で書かれた証明書,文書,資料等には,すべて日本語訳を添付すること。」とあります.よって,卒業証明書,成績証明書はもちろんのこと,かなり面倒かもしれません.できる限り早い段階で出願関係の書類を取り寄せて,確認することが必要でしょう. また,一般に修士課程の入試では卒業論文は必要とされていないと思います.というのは,日本の場合,大学四年生の八月あるいは九月頃に院試を行うことがほとんどで,この段階で卒業論文を提出することはほとんど無理でしょうし,それは期待されていません. それと,健康診断書が問題でしょうか.これまたほとんどの大学院は,所定の用紙・様式で提出することになっています.この用紙に海外で記入してもらえるかどうか,また,海外の健康診断科目と国内の科目の違いなど良くわかりませんので,一般的には日本国内の病院で健康診断を受検して,その内容を健康診断書に書いてもらうことになるかと思います.となると,出願時点で日本にいる必要がありますね. 同様に,受験費用の振込みもオンラインでできないところがほとんどです(専用の用紙を使って銀行の窓口で振り込むとか,郵便為替など).海外のようにクレジットカードで支払うとかチェックで支払いなどというようなことはできません.もし,出願時点で海外にいたとなると,国内で支援してくれる方を探しておいたほうがよいでしょう. 英語の試験については,日本の大学も遅まきながら TOEFL などの外部試験を採用することが増えてきました.これは,たとえ,海外の大学を出ている人であっても,受験する必要のあるところも多いようです.よって,スコアを大学に送付することなどから考えると,出願する数ヶ月前には TOEFL の受験を終えておく必要があることを意味します.しかし,これは院試で TOEFL を採用している場合のみ該当することなので,すべての人に当てはまるわけではないことを注意してください. エッセイというのが,何を指しているのかわかりませんが,仮に研究計画書であったとするならば,それは特に問題ないと思います.ただ,日本語訳したものも要求されるかもしれません.卒業論文のようなものについては,先ほども述べたように多くの場合,修士課程の受験段階では要求されないと思います.ちなみに,英語で書いたから日本語のものより評価されるかというとそうではなく,言語を問わず,きちんと書かれているかという点が重要だと思います. 個別の院試については,どういった専攻や大学を考えていらっしゃるのかなど書いていただけると,より具体的な回答を得られることと思います.一般的には,過去の入試問題と専門の試験の出題範囲をどんな教科書でやってきたのかを調査して,それに基づいて勉強していくとったところでしょうか. 研究室に所属して,研究を進めていくような専攻や大学院の場合は,出願する前に,希望する研究室の教官と十分面談しておくことも必要だと思うので,まずは希望する研究室の先生にアポをとり,いろいろと相談してみてはいかがでしょうか(どんな研究をやってきて,これからはどんな研究に取り組みたいのか,あと手続きの話や受験勉強について).いきなり出願してしまって,入学してから実はひそかに希望していた先生がサバティカルでいなかったとか悲惨なことにならないようにしたほうが良いかと.ちなみに,法科大学院(いわゆるロースクール)などでは,研究室に所属するという概念があまりないようで,ほとんどの場合,先生との事前面談なしに直接出願が多いようです. なお,creamieさんが「日本国籍で大学学部課程をイギリスに留学した」と思って回答しましたが,日本国籍でない場合は,これまた大学によってかなり対応が異なりますので,個別の希望する大学院をあげていただいたほうが,より詳しい回答が得られるかもしれません.また,多くの大学院は個別の手続きに関する相談(受験勉強そのものの相談はなかなか難しいでしょう)にのってくれるはずですので,積極的に問い合わせてみてはいかがでしょうか.
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- jupiter5
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ご研究の分野はどちらになるのでしょうか。 専攻によって様子が違うと思いますので、 何を研究したいのか、あるいはどこの大学院に入りたいのか、 具体的にお書きになった方が、回答がつきやすいと思います。 参考までに、 心理学の研究科の一般的な様子についてお話しますと、 海外の大学を卒業していることは、 大学院進学においてなんら問題ありません。 むしろ、受験では英語力が重視される場合が多いので、 有利になる可能性すらあります。 「英語で書いたエッセイ」がどのようなものなのかによりますが、 ほとんどの学校では受験時に卒論の提出が義務づけられていますので、 それと同じ扱いになるのでしょう。 日本語に直す必要はないと思います。 評価する教員は英語が出来て当たり前ですので。 もちろん、日本語でかかれたものと同じように評価されるでしょう。 そのため、内容が低レベルであれば、評価は当然低くなります。 入試に関しては、 英語で受験できるところはあまりないでしょう。 英語の試験もありますが、 専門科目については日本語での試験があります。 どの程度の勉強が必要か、とのことですが、 大学院に進むということは研究者になることなのですから、 勉強は可能な限りしておいた方がいい、というのが正しい認識でしょう。 まぁそれは理想論なので、現実的なことを言うと、 受験希望校の過去問題を入手し、 それにあわせて勉強なさると良いでしょう。 学校によって出題範囲や形式が全く違ったりしますので、 それぞれの学校に合った勉強が必要になります。 こんなところでしょうか。
補足
早速の回答ありがとうございます。 大学での専攻は美術史及び建築史ですが、主に西洋史です。将来は日本に帰って、建築や都市関係の仕事をしたいと思っているので、西洋だけでなく、日本でもっと日本の現状について勉強する必要があると思っています。 私はまったくの文系で、工学の数学や物理は勉強したことがないので、どういった大学院の学部がベストかも判然としません。今探しているのは横浜国立大学院や早稲田の工学建築学部などですが・・・ 理系・文系が問われるとなると厳しいと思っています。
補足
丁寧な回答ありがとうございます! 私は日本人で、高校まで日本で過ごし、イギリスへ学部進学しました。今の専攻は美術史及び建築史です。 将来求められるだろう知識やスキルを考えると、日本の大学で勉強することも必要だと思っています。 都市関係、特に古民家再生などに興味があります。今の勉強は西洋史で、それだけでは不十分だとも思っているので・・・ 手続きや大学探しなど、はじめられることから調べていきたいと思います。