ギリギリ待っても、予定日より2週間が限界でしょう。その2週間も、予定日からなるべく自然に産む(経膣分娩)ために薬などを使い、その反応を見ながら、同時に胎盤が機能しなくなってしまうリミットを見ながらゆとりを持って・・・です。
どんな場合にも個人差があって、赤ちゃんが思いのほか大きい場合には、陣痛が来ていなくても帝王切開で産んでもらう場合もありますし、陣痛が弱い場合や赤ちゃんの元気がなくなってしまう様な場合は帝王切開や促進剤を使ってお腹から出す方向になります。
物は考えようでね、予定日より早く産んだ人は、充分に赤ちゃんが育っていないかもしれないって不安を感じる。予定日過ぎた人は、陣痛が来ないことを自分のせいだとか赤ちゃんに元気がないせいかもしれないと感じ、胎盤が持ちこたえて欲しくて、でも未知の陣痛にあこがれる。
陣痛ってどうかって言うと、めちゃくちゃ痛い!、促進剤を使った場合はどうかというと、コレもコレで痛い!、じゃあ陣痛を経験しない帝王切開はどうかというと、産後傷が痛くて赤ちゃんを抱っこするのも怖い!・・・結局ねぇ、どんなケースだって不安と痛みが付きまとうのです。それが出産です。
でも、それを乗り越えられるのは、我が子と出会うなにものにも換え難い感動と喜びがあるから。
妊娠・出産・授乳中・・・薬を使うと良くないという胃考えが普及しているのはいいこと。でも、それに縛られすぎて、優先すべきことを見失うのは良くない。例えば、何十万人のうちたった一人だけ副作用が出るかもしれないというような薬・・・それを飲めば身体が少しラクになって育児に集中できる自分がいるとしたらどうする?促進剤はそれと同じようなもの。ココでは細かい背景がわからないから、確立の問題でしか説明できないけど、それを使う事によって赤ちゃんが苦痛に思う時間を避けて、なおかつママに抱っこしてもらえる時間を迎えられる・・・その薬を使わないことによって、赤ちゃんが酸欠になって力が出なくなったら?
薬の副作用と効果、どちらをとるかという問題になるのだけれど、単純に産む事について言えば、私は促進剤や他の子宮を広げる方法、あかちゃんを引っ張り出す方法を絶対に否定しない。一時的に赤ちゃんの頭の形が悪かったり、ママのお腹に助産士が乗ったり・・・普通なら見るに耐えない状態になるとしても、結果的に元気な赤ちゃんがこの世に出ることが何より優先されるはず。
誘発剤、お母さんが使わないで欲しいといえば使えません。それが医療です。お母さんの意識が薄れて、赤ちゃんに危険が及ぶような事態なら、それなりの処置がお母さんの意思に関わらず行われるでしょうけれど。
誘発剤を使うも使わないも、その時点での胎盤・赤ちゃんの状態によります。自然の流れに期待したいお気持ちはとても温かくて自然なことだと思います。でも、それが必ずしも全ての人に訪れるとは言えなくて。誰のせいでもなく、赤ちゃんの大きさやママの体質などが複雑に絡み合っているので。
でも、thomas59 さんが一番優先させることはなんですか?痛みが怖いのはどのお母さんも一緒です。ラクに産めるなんてないし、苦労するからこそ我が子に執着できる。
そう思います。。。どんな方法だっていいから!どうか無事に出産されますように。
お礼
とてもたくさん書いて頂いてありがとうございます<(_ _)> 確かに誘発剤は薬!というような感覚・・・あったように思います。赤ちゃんが産まれて来たいと思うまで待ってもらったとしても、それが必ずしも赤ちゃんにとって最善の結果となるとは限らないということですよね。 先生のこと、とても信頼していますので、先生がそうした方が良いという方法が最善の結果になると信じて、出産を迎えたいと思います。 本当に丁寧なご回答ありがとうございました。 すごく踏ん切りがついたという感じです(*^^)v