ガス釜は昔、初期の電気炊飯器が炊き味にかなりの不満がありながらも、便利性で普及し始める前は炊飯の主流でした。ガスの強火力で炊くため昔の電気釜では得られないおいしさがありました。ただ、周囲にある程度の空間が必要な点や、現在のマンションなどの台所では置き場所に困るものです。(ガスコンセントもたりないのかな?)
ガス釜はその特性上内釜の周囲まで熱が伝わるため昔かまどで火を燃やして炊いていたときのご飯に迫るおいしさで、安物の電気釜では全くかないませんでした。今でも味にこだわる飲食店ではかまどやガス釜でお米を炊いているようです。
対して電気釜は最初、内釜の周囲に水を入れて炊く方式から始まり、徐々に改良されてきました。初期の頃は、炊き味に不満がありながらもスイッチを入れておけば側についていなくても安心してご飯が炊けるまで他の仕事が出来る、などの利点で急速に普及してきましたが、ガスに比べて味に不満がつきまとい、ガス釜支持者からは敬遠されてきました。
IH炊飯ジャーはその炊き味を大きく進化させました。
ご飯の炊き味は火力や、その調節の仕方に大きく影響されますが、IH方式の場合火力をガスとほとんど同等な程度に強くできる、火力調節がマイコンにより細かくできる、などで従来の単なるマイコン式よりもおいしく炊けます。
ただし、価格帯によりIHヒーターが内釜の底にしかないものはあまりマイコン釜と変わりません。
価格が上がるつれてIHヒーターの数や大きさが変わり、最上位のものは底面、側面下、側面上、上面までヒーターがついて、全体をくるむように加熱してくれます。その他美味しく炊ける工夫がいろいろとされているようです。
ご自身のご飯に対する思いにより、炊飯器を選ばれるとよいでしょう。年配の方に聞くと、ガス釜がいいという方が多いのは、そんな理由でしょう。ただ、台所のレイアウトも考えれば2~4万円前後のIH釜がほどほどかと思われますが、いかがでしょうか?
お礼
とても参考になりました。ありがとうございます。