まず大元を探す事です。
それは「不安症」の原因をです。不安症が極限に達すると交感神経や副交感神経に乱れが起こり、まず胃痛・下痢・頭痛などの症状が表に現れます。
その次が、鬱症状ですね。汗、睡眠、呼吸、血圧といった類のものが(つまり自分の意思でコントロール出来ないもの)に変調が起こり、脈拍などが早くなり、パニック障害の前段となる不安神経症を起こすようです。
鬱症状は、いつの段階で発症してもおかしくはなく、合併症として、不安神経症と一緒に併発する場合が多いです。
さて、そうなったら、まずストレスの原因をじっくり時間を掛けて、特定して見ましょう。大元は何が原因だったのかが分かれば、それから離れたり、忘れたりする事で症状は軽快します。あとは医師に十分説明し、薬を処方してもらいましょう。
自律神経失調症で厄介なのは、体温を調節しているという事と、食欲(胃酸)を制御している点です。そのため、それらに気づかず、鬱症状と併発している事にも気づかない場合があります。食欲が無くなったりするのは、合併症だと思って下さい。嘔吐などもそうです。
交感神経と副交感神経はちょうど頸の後ろの窪んだ所の視床下部という所で一つになりますので、この部分を賦活化させる事でだいぶ神経が沈静化する事が知られています。その為、頸の後ろと肩の付け根の所を冷やしたり、暖めたりをゆっくり時間を掛けて繰り返すと、かなりリラックスするようになります。
但し、それ以上の精神的逼迫がある場合はあまり効果はなく、病院で鎮静剤の筋注となりますが、差し迫った状態でなければ、頸部を冷やす事は、意外と効果があります。
自律神経失調症には、ガンマーオリザノールという薬が有用で、私も精神科で処方してもらっていますが、気休め程度で、やはり大元のストレスの原因を追求し、不安を取り除かない限り、自律神経失調症だけを治療しても意味がないようです。鬱やパニック障害と同時に治療を進めるべきでしょう。