ピルは女性ホルモンの薬です。
妊娠している状態と同じ量のホルモンを接種することで
排卵をさせない効果があります。
女性は妊娠すると排卵を止めます。
ピルを飲むと同じ状態になるので
卵子が育たず、排卵もされません。
卵子(卵胞細胞)は赤ちゃんの時にすでに数量が決まっています。
新たに作られることはありません。
すでに持っている卵胞細胞を育てて立派な卵子になったものから使われます。
一回に数個育てて、一番良かったものを排卵しますので毎月一個しか使わないというわけではないようですよ。
だからこそ年齢とともにどんどん良い卵子は減っていきます。
妊娠に適齢期があるのはそういう意味もあるのでしょう。
ピルを飲む時間はいつでもかまいませんが忘れないことの方が大事です。
通常24時間以内なら飲み忘れても大丈夫です。
つまり最悪、1日忘れても、2日目の決めた時間に2錠飲めば
効果が持続するとされています。
また、避妊として使う場合、精子が入りにくいようにしてくれる効果もあります。
通常卵子は生理が来ると前の排卵では妊娠できなかったね、じゃあ次の排卵準備しようとなるので
生理が来たら排卵準備をし始めます
その時点で卵子の成長を止めておかないと一度成長を始めた卵子は途中で止められません。
一度芽が出た種を元に戻すことはできないのと同じ。
冷蔵庫などで保存しておけば芽が出ないようにできるのと同じなので
種を目覚めさせないことがピルの効果の一つです。
飲み忘れをするとせっかく眠らせていた卵子が起きてしまい、その後ピルを飲み続けてもすり抜け排卵が起こると言われます。
だから飲み忘れは危険です。
卵子の種、卵胞細胞のうちから成長を抑え、育たせないことで排卵も起きません。
ただ、子宮の中は卵子が来ると思って血を溜めこみ、赤ちゃんのベッドは作っています。だから消退出血の際には血を排出します。
ピルは生理を止めるわけではないので覚えておいてくださいね。
勿論、生理を起こすのもある程度はコントロールできます。
ピルを飲み続けると妊娠状態が続くので飲みやめない限りは子宮内の血も排出されません。
しかしあまり長期間古い血を溜めこんでおくのも良くないので
一応2か月くらいを目安にピルの休薬期間はもうけましょう。
低用量は副作用を抑えるように成分を弱くしてあります。
中容量はそれより多いので副作用もありますが効果も強いと思います。アフターピルとして使われるのは中容量。
思い切りホルモン値を上げて、1回きりでその後飲まないことで数値ががくんと下がります。その落差を利用して生理を起こす仕組み。
普通の生理も女性ホルモンがだんだん上がってきて、がくんと下がると生理が起こるようになっています。
ご自分の飲んでいるピルのタイプをしっかりと把握し、うまく使うことで生理日をコントロールもできるのでいろいろ調べてみてくださいね。