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オーディオ用抵抗は良いのですか?
真空管アンプ(キットを組み立てた物)をグレードアップしようかと考えています。 まずは抵抗から高品質な物に変えようかと思いますが、よく「オーディオ用抵抗」なる物が売られています。たとえばDALEのCMF-55などです。 これって良いのでしょうか?
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真空管 Amplifier の音色 (音質) を大きく変えるものは (1):真空管そのもの →互換性がある他の Maker 型番のものに換える →小さな双三極管ならば安価で簡単に換えられる (2):Output Transformer →大きく重いし高価なので簡単には換えられない (3):Volume Controller を換える →大抵のものは ALPS 電気社の RK09L(¥100) か RK27(¥1k) これを自作した抵抗切替 Rotary Switch 型に換える 上記以外の回路基板上の抵抗は音楽信号が通過しない場所に用いられていたり、通過するとしても微弱な信号しか通過していないので大きく音色感が変わるというものではなかったりします。 上記 (2) は真空管 Amplifier を設計段階から自作できる人でもなければやらないでしょうが、(1) は電圧増幅部または Buffer Amplifier 部に用いられている双三極 Miniature Tube を 1 本交換するだけで音色感が変わります。 一般に「真空管らしい Soft で Smooth な音」と言われるのは大抵 Electro Harmonix 社の 12AX7 または 12AU7 の Black 箱のものでしょう。 これを Gold 箱のものに換える、或いは 12AX7 互換ならば Vintage Sound 社の ECC803S、Svetlana 社や Sovtec 社の 12AX7 に換えると言った具合です。……Tung-Sol 社の 12AX7 は Distortion を効かせる Guitar Amp’ 用ではないかと思うのですが(^_^;)。 12AX7 系は高額のものでも Mullard 12AX7 で¥7k ぐらい、安いものならば¥2k ぐらいですし、1 本で Stereo 動作する回路になっている筈ですので簡単に交換できます。 私は上記の 12AX7 系 Tube を取っ替え引っ替えして愉しんでいますが、Classic 系には Mullard、Headphone で細かい音を聴きたい時には Svetlana、普段は一番安価な Electro Harmonix Black 箱のもので Speaker を鳴らしています。 尚、同じ Maker の真空管でも 12AX7 系と 12AU7 系では音色の傾向が異なっていたりするようです……私は 12AX7 系しか比較していないので 12AU7 系は Electro Harmonix Black 箱しか聴いた事がないのですが……。 (3) は高額の抵抗を用いるととてつもなく高額の Volume Controller になってしまうので、値段を抑えるためによく用いる 3 Point のみを接続した Vishay Dale NS2B で作ってみた事があるのですが、確かに美しい音と言えるものの抵抗なしの直結と殆ど変わらないなと気付いてからは考え方を変えました(^_^;)。 現在はもう 10 年近く愛用している Style Audio CARAT TOPAZ Signature という DAC 内蔵 Headphone Amplifier の ALPS RK09L Potentiometer を取っ払って直結にして使っています。 Volume Control は予め Audacity という PC Software を用いて Headphone で細かい音まで聴き込むのに適した Tone Control や Level に調整して (と言っても 10kHz 以上の単発 Peak が重なった波形が 0~-6dB に収まる程度なので Dynamic Range は殆ど損ないません) Save した Data を用い、ALPS RK09L Potentiometer を取っ払った CARAT TOPAZ 内蔵の TIBB OPA2134 Ope’Amp’ 出力に NORDOST Spell Binder という Fluoride Shield 単芯 Speaker Cable で Re-cable した SONY MDR7506 Headphone を繋いでいます。 Speaker からの音は Headphone の音ほど細かい音の変化を表現できるようにしているわけではなく、BOSE 社の VIA (Virtual Imaging Array) という独特の音場創成をする System を模して自作したものですので、PC Software の Volume Controller でも愛用している ELEKIT 社製 TU-H80 真空管 Amp’ の ALPS RK09L Potentiometer でも気にしていません(^_^;)。 Volume Controller を自作の抵抗切替型に変えると音が大きく変わりますが、Speaker で聴く限りは真空管を換えるほど大きな違いではないですし、ましてや基板回路上の抵抗を換えても私には音の違いを聴き分けられる気がしません(^_^;)。……それよりも Speaker Cable を換えるのが先という気がします。……私の Speaker は Speaker Terminal を用いず NORDOST Spell Binder を Full Range Driver Unit の Terminal に直結しています。……まぁ Enclosure に Speaker Terminal を取り付けるのが面倒くさかっただけなのですが(笑)。 因みに御質問の Dale CMF55 は軍用に作られた RN55D を民生用に回したもので、金属皮膜抵抗ですので誤差が±1% しかない高精度抵抗となっているのですが、金属皮膜抵抗は高精度抵抗の代名詞的存在ながら音色感の良さという目的での Audio 用抵抗は Dale NS2B 無誘導 Coil 型や東京光音社の RD Film Carbon Series や理研社の RDB Solid Carbon Series といった Carbon 系が著名で、特に東京光音社の RD Series は真空管 Amp’ 自作派の間では定番になっていたようです。 Dale CMF55 は私の CARAT TOPAZ にも使われているのですが、NS2B ならば兎も角も、金属皮膜 (酸化金属) 抵抗は精度重視の抵抗であって、これを Audio 用と謳うのは NS2B の評判に便乗した宣伝ではないかと思います(^_^;)。……まぁ高精度で Low Noise なので信頼性は高いけれど、音色感重視で手頃な値段ならば RD や RDB を選ぶかな(^_^;)。 素敵な Audio Life を(^_^)/
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- tetsumyi
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オーディオ用抵抗とは金属皮膜抵抗でありノイズが少なくなります。 高級オーディオには必ず使用されています。 信頼性も高くなります。
お礼
他の回答者も書いておられましたが、やはりオーディオ用抵抗の信頼性は信じて良いかも知れませんね。安心しました。あとはそれを判断する自分の耳だけです。この度のご教授に感謝致します。ありがとうございました。
お礼
早速のとても詳しいご教授ありがとうございます。DALEのCMF-55は軍用に作られたものであるとネットで調べました。軍用ってアバウトな造りを想像しますが、高品質なんですね。とりあえずオーディオ用抵抗と言うメーカーの謳い文句は信じていいかと。重ね重ねありがとうございました。