>どうやって最新の科学や医学や技術の知識を得ていますか?
最新の技術や知識が必用とされる環境に置かれる人は極めてまれです。
医学にせよ理学や工学にせよ最新の技術を見いだすための研究をしているのは大学などの公立の研究機関だけです。
企業の研究所は自社の製品に関連する技術を主体としています。
如何に新しくても公知になった技術では企業間の競争には打ち勝てません。
企業の研究者がノーベル賞を受賞したケースが無い訳ではありませんがいずれも自社製品を最先端のものとすべく研究していたのがたまたまノーベル賞の対象になったということです。
公共機関で最新技術の研究に携わっている人達はお互いに情報交換をしています。
先端技術になればなるほど知見がある人は世界的にも限られます。
>大学卒業したあとはもう勉強しないではすぐ時代遅れになってしまうと思うので
医師が最新技術を追いかけ過ぎると弊害が多いことも指摘されています。
参考
良い病院、良い医者は、どこで判断するか? | プレジデントオンライン
president.jp/articles/-/20365
抜粋
大学病院の世話にだけはなりたくない。大学病院というのは宗教のようなものだ。臨床での結果ではなく論文の数で出世が決まるという教えに同調できる医者だけが残り続ける。その宗旨に命を預けて構わないという人は大学病院に通えばいい
中略
教授になれば、何か大きな問題を起こしてクビにならない限り身分は保障される。教授になったが最後、研究を怠け、新しい手技を取り入れることなく定年まで過ごす教授は少なくないはずだ。そういう医者にだけはかかわりたくないものだ。
医師の場合個人医院や規模の小さい診療所などではむしろ従来の技術や知識を求められます。
良い例が結核です。
結核患者を診たことが無い若い医師が多くなり風邪や肺炎と誤診するケースが増えて結核の罹病者が増えてきています。
病院内での集団感染などという事態も起きています。
参考
結核は日本の重大な感染症です | 中野区公式ホームページ
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/402000/d001720.html
抜粋
結核で亡くなった方(2,306人)は、インフルエンザでなくなった方(2,569人)、感染性胃腸炎(ノロウイルス症など)で亡くなった方(2,320人)に次いで3番目で、結核は今でもなお最大級の感染症と言えます。
中略
結核を発病したときの初期症状は、風邪に似たもので見過ごされがちです。知らぬ間に感染し、医療機関を受診しても診断されず、結核と気づかないまま放置していたことで重症化し人に感染させる状態になる。
お寺の五重塔は古くからありますが地震で倒壊したという記録がありません。
東京のスカイツリーにはこの五重塔に使われている技術が採用されています。
グタグタ書きましたが実社会で必用とされる技術というのは最新のものだけが有益だとは限りません。
既知の技術を如何に応用するかという研究も重要な研究です。