OSのアップグレードの可否は、ごく短期には
つまり付属OSの、直接の後継OSについては
PCメーカーの対応が重要な要因になります。
しかし、Windows7搭載製品は、すでに直接の後継OS(Windows8)が
出荷を終了して久しく、2020年1月の延長サポート終了後
メーカーが移行を推奨したりサポートしたりするOSが存在しません。
Windowsの開発元は、特定のどのPCにも対応作業を行ないません。
Windows8.1搭載のSurfarce Pro2にWindows10をクリーンインストールすると
たとえばネットワークアダプターのドライバーが無かったりするようです。
同じMicrosoft製品でこの程度ですから
PCメーカーもMicrosoftもあてにならず
管理者(ほとんどの場合利用者自身)が
デバイスドライバーの収集と導入などの整備を行なう必要があります。
その上で、Windows10の購入費用は、リテール版では
価格.comで見て、最安が15000円強ですから
決して安いものではありません。
無料アップグレードはもう終了しているので
評価版の導入は今もできますが
金を払わないことには、合法的に、Windows10を継続利用する方法はありません。
ですから、Windows7搭載の中古PCが1万円で売られていたとしても
2020年1月を過ぎても使い続けるつもりなら
25000円のWindows10搭載の中古PCのほうが
新しいこと(あまり老朽化していないことや、比較的、基礎性能が高いこと)を理由に
Windows10搭載品を選ぶほうが合理的な場合があります。
もっとも、必ず今買ったPCが、2020年1月を越えるまで壊れないというわけでは無く
1年半で買い換えるつもりで、安いものを選ぶのも合理的な選択肢と言えます。
実際には、Windows10搭載の中古PCには
Windows10搭載で発売されたPCの中古品と
Windows8,8.1搭載で発売されたPCを、Windows10に無料アップグレードした中古品と
Windows7搭載で発売されたPCを、Windows10に無料アップグレードした中古品があります。
ヤフオクなどでは、自作PCなどの例もいろいろあります。
ですから、そのPCが何年経過したものか、どの程度老朽化しているか
性能はどの程度あるのかは、Windows10搭載からは一切判断することができません。
事務作業に充分な性能は、XPの時代の末期のPCにもあるので
現在も、事務作業に充分な仕様の、しょぼいパソコンがありますし
5,6年前のゲーミングPCよりも、性能の低い最新PCも存在します。
そのへんの見極めは、いろいろと難しいものなので
1,2年で買い換えるつもりで考えるのが楽なのは確かです。
ただ、延長サポート終了で、1年半で強制的に利用が困難になるのでは
納得しがたいところがあるでしょうから…
Windows8.1搭載製品を選ぶのは、なかなか良い選択肢かもしれません。
2023年まで延長サポートが続くので
「この値段で3,4年使えれば充分」という考え方をするなら
「1年半で、めんどうなことになるPCはどうだろう?」と悩むより簡単です。
もっとも、Windows8.1搭載で売られている中古PCでも
元はWindowsXP,Vistaや7などが搭載されていたPCがありますから
やはり、ハードウェア自体の仕様は発売時期については確認すべきです。
特に長期間に同じブランドが使い続けられたCeleronやPentiumは
発売時期が大きく違い、当然性能もはげしく違うため
メルカリなどのSold品の価格を見ていると
かなりの人が、勘違いして買っているような印象を与えられます。
競争原理で、安いものはしょぼいか難ありと考えやすいヤフオクと比べると
出品者の方針や主張がまかり通りやすいぶん、メルカリは難しい面がありますし
中古販売店も、誠実な商品説明をしていないように見える店は多々あります。
古いPCを最新OSに刷新して売っているものを
古いPCをごまかして売っているとも解釈できますし
店側は
古いPCに最新OSを入れたから、付加価値が高くなると考えているので
「当然"最新OS搭載"を最もアピールすべき」と考えたりもします。
そこで霞む、PC自体の性能や仕様を見落とすことに
出品する側の責任は無いと言われたら、反論は難しいと思います。
まぁ、悪質と言えるのは、説明を曖昧にしているような例で
その筆頭がCPUをCeleronとのみ記載するような例です。
曖昧な説明は、ほとんどの場合
具体的に説明すると、しょぼさや古さが協調されるような例のようで
Windows10搭載に改変された中古PCのCeleronモデルは
Windows10の導入が困難なほど古い世代のCeleronを除外しても
7倍以上の性能差があったりします(参考:Passmarkのベンチマーク)
https://www.cpubenchmark.net/compare/Intel-Celeron-530-vs-Intel-Celeron-1005M-vs-Intel-Celeron-G3920/654vs1959vs2807
そのへんはいろいろ複雑なので、知識がないと損することにもなります。
逆に、別にWindowsにこだわる必要が無ければ
無料配布されているLinux系OSなどで済ませられるようになるので
パソコンの付属OSが何か?とか、面倒くさいことを気にする必要は無くなります。
金をかけないぶん、それなりの知識や技術が必要になりますが
うちには、Vistaのサポート終了間際に、Vista搭載で売られていた激安中古PCを
Vistaから、Xubuntu16.04LTSに入れ替えて使っているPCがあります。
16.04LTSは2016年4月リリースのOSで、3年サポートしかありませんが
別に、18.04LTSとか将来の20.04LTSとかに更新していくのも無料ですから
OSの寿命を、過度に心配する必要が無くなります。
ただし、Windows用ソフトが動くわけではありませんから
用途によっては、どうにもならないわけですが…
ウェブブラウザーとしてFirefoxやChromeが使えれば
困らない程度の用途であれば、充分Linux系OSで間に合う場合があります。