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日本の人々が「悪魔憑き」という症状・振る舞いをどう感じるのか
- 実在するエクソシストと「悪魔憑き」に悩む人々を追ったドキュメンタリー映画『悪魔祓い、聖なる儀式』の監督が、「悪魔憑き」という症状・振る舞いを日本の人々がどのように感じるのか質問しています。
- 特にキリスト教文化との親和性が低い日本では、「悪魔憑き」という概念に対する理解や受け止め方に違いがあるかもしれません。
- この質問に対し、どのような回答が寄せられるのか注目されています。
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質問者が選んだベストアンサー
大変興味深い映画ですね。わたし自身が一応、キリスト教の専門家(休業中の牧師)ですので、「キリスト教文化とそれほど近しいわけではない日本の方たち」という監督の趣旨からは外れてしまうかもしれませんが、ご回答させていただきます。 実は最近、似たようなご質問にOKWAVEで回答させていただきました。そこでも申し上げましたが、日本にも「狐憑き」という似たような現象が昔から報告されてきています。伝統的にその「治療」は修験道という宗教者たちによって担われてきました。映画を拝見してませんが、日本では、この「狐憑き」は必ずしもネガティブにだけ捉えられてきてはいなかったという点が、キリスト教文化とはやや異なるかもしれません。ですから、日本の場合は「苦しみや不安、居心地の悪さ」という以外の感情表現という理解もあります。 また、一宗教者としての立場から申し上げると、正直、「悪魔憑き」の方にお会いしたら困惑すると思います。日本では「エクソシスト養成講座」のような教育プログラムが神学教育で用意されてません。それに「養成講座」というようなもので、悪霊払いのようなカリスマティックな能力を養成できるのか?という疑問もあります。 実はわたしの出身校(プロテスタント)の先輩で、悪霊払いを実践している方がいます。あまりよく存じ上げない方なので、彼がどのようにして悪魔祓いの能力を身に付けたかはわかりません。ただ、このことから、わたし自身が知らないだけで、日本にも「悪魔憑き」に苦しんでおられる方がいるのだということはいえます。 「イタリアもまた宗教色はだんだんと薄れてきていましたが、こういった社会背景で教会も自分たちの役目を取り戻した、と言えるかもしれません」という監督のご意見は、日本のキリスト教にも当てはまります。奇跡を説教で説く牧師自身が奇跡を信じていない、という状況がよく見られます。おそらく、わたし自身もその一人です。 きわめてキリスト教的な発言で恐縮ですが、「悪魔憑きの症状が数時間続いた後には元の生活に戻ることができるのが特徴で、これは私たちが抱えている現在の生活上の悩みや問題を表しているのではないかと思います」と監督がおっしゃるのは、まさに歴史上のイエスが行った事柄です。キリストの悪魔祓いを受けた人は、社会から疎外されている状態から、「悪魔祓い」によって、社会の中へと戻っていくことができました。現代の宗教には失われかけていますが、かつての宗教が持っていた「宗教的権威」を考える上でも、監督の作品は貴重な問いかけかと思います。
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- 雪中庵(@psytex)
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私たちは、存在の意味や、起きる目的について、 本当に分かって生きているとは言えません。 潜在意識や常識、迷信と言ったもので納得させ、 目隠しされた馬車馬のように、幻想のコースを 走らされているに過ぎません。 その意識の裏の回路がつながって、顕在意識に 作用する事があるように思います。 予知夢やデジャブもその仲間でcしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。OKWAVE Stars編集部です。 意識の裏の回路がつながって、顕在意識に作用する事、表の自分でも気づいてないことが作用することはありますよね。
お礼
ご回答ありがとうございます。OKWAVE Stars編集部です。 牧師としての見識と深い洞察に、とてもためにもなりました! 狐憑きもまた怖い感じがしますがネガティブにだけ捉えられてきてはいなかったという点も興味深いです。