モニター表示と、版による印刷の違いから、でしょうね。
レイヤーを分けてデータを作成したという事は、印刷会社は例えば次のように版を作製したものと思われます。
K(黒)版
■■■■■■
□□□□□■
■■■■□■
■■■■□■
M・Y版(マゼンダ+イエローで赤(朱)色)
□□□□□□
■■■■■□
■■■■■□
■■■■■□
そしてそれぞれの版にインクを付け、紙に転写します。
そうすると、左下の部分では、K版による黒と、M・Y版による朱色の、両方のインクが乗ることになります。
パソコンのソフト上では、「不透明度100%」とやったら、もう下の色は絶対に出てきません。デジタルの世界ですから。
しかし印刷の世界では、版がそうなっているなら、本当にインクを重ねて印刷します。
それはレイヤーデータがそうなっているなら、製作者がそう意図したものだろうとして、勝手にはいじらないからです。
黒に朱色を載せたくなければ、朱色レイヤーを次のようにしなければならないでしょう。
□□□□□□
■■■■■□
□□□□■□
□□□□■□
あるいは、「レイヤー統合」により、最終的な一枚絵のデータで渡せば、印刷屋の方で色分解して版を作製するので、黒に他の色が乗っているというようなトラブルも避けられるでしょう。
お礼
私のようなものでも理解できるわかりやすい説明をありがとうございました。 画面上で作業していると、印刷は実際に紙にインクを乗せる、ということでそのようなことが起きることに思いが至りませんでした。勉強になりました。