「プレフィックス」とは英語の「prefix」で、「前に付加する」と言う意味です。(※動詞の方)
例えば楽天でんわの例だと、サービス利用時に、電話番号 03-○○○○-△△△△ にかけようとするところ、0037-68-03-○○○○-△△△△ と、電話番号の『前に』番号を付加することから、そのように呼ばれます。
他にもプレフィックスを使ったサービスがあります。
例えばNTT固定電話契約の人が、03-○○○○-△△△△ にかける際に、0077-03-○○○○-△△△△ と前に番号を付加してかけると、NTTの回線ではなく、KDDIの回線を利用することができ、安く通話できます。(※市外通話の場合)
ここで、毎回プレフィックスをつけるのが面倒なので、常に0077を付加します、と言う契約が「マイライン」です。
番号を付加すると通話が安くなる、その付加番号も意識しなくてよくなる、これでようやく、NTTとその他事業者の自由競争ができるようになったんですね。
携帯の格安電話も似た話なんです。
プレフィックス通話で、前に付ける番号は、中継回線の『事業者』を『選択』するために、つけるんです。
そうすると、中継回線において、自社回線、あるいは提携回線を利用するので、通話が安くなります。
3Gや4Gと言った『電波』を選択するために付けるのでは、ありません。
また、一概に「古い回線を使うから安い」という訳でも、ありません。
例えば、技術革新により「今までと同じ伝送路でより大量の情報を送れるようになった」という事があれば、通話当たりの単価を下げたりできるんです。
格安通話アプリでは、ユーザーがいちいち電話帳を編集しなくて済むように、選択した連絡先に自動的に付加番号を付けてダイヤルする、と言う動作をします。
ただそれでも、リダイヤル時にはつい携帯本来の着信履歴からかけてしまうとか、不便な点がありますが。
携帯版マイライン制度が出来ないといけないのかもしれません。
まあそういう訳ですから、4G通話時代になっても、プレフィックス番号による格安通話サービスはずっと継続され、なくなることは無いでしょう。