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モダンアート展
私は、東京都美術館で4月に行われるモダンアート展を見て興味を持ったんですが、モダンアート展は有名公募団体なんでしょうか?レベルや知名度他にも美術界における地位など、色々情報がほしいんです。お願いします。
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はっきり言って競争率と技量の問題です。一般的に言って平面は立体よりも多少の心得があれば描く人も多いですし、公募団体でも自分の技量を試してみたいと出品する人も多くなります。しかし立体ではそれに加えて最初の覚悟が多少、余分に必要でないかと思います。何故なら抽象の立体は絵画以上にお金になる可能性は少ないですし、日本のような一般家庭では殆ど置いてもらえる可能性は在りません。(粗大ゴミの可能性大)よって絵画の出品者は立体の出品者よりも遥かに多い数となります。その様な意味である程度覚悟した人で無いと手を出しずらいのではないかと考えます。ただ有利な点もあります。一般的な意味で使われるモダンアート(現代芸術と言う意味ですが今を表す現代芸術はコンテンポラリーアートですから前現代芸術と訳すのが良いと思いますが)に於ける抽象芸術とは或る種の観念をカタチ、或いは絵画にした物を言いますがこの点に於いて立体の作家は其の観念を如何に旨く其の個人のオリジナリティーをもって鑑賞者に伝えるかに有り、作品の製作技量以上に其の表現方法と個性(オリジナリティー)が要求されます。勿論、製作技量が旨いのに越した事はありませんが!!平面の作家は観念の表現自体が作品ですから其の技量も要求されます。立体の作家では、木、石、金属、その他あらゆる物を使って表現しますが、はっきり言えば木は大工か工芸家,石は石屋、金属の溶接は熔接屋に任せた方が遥かに上手に出来きますし、原則的に同じ物を同じ技量で造る訳ではないので其の技量よりも観念の表現とオリジナリティーに重きを置かれるためです。 以上がわたしが考える立体の方が入選率が高くなる理由だと思いますがいずれにしても自分自身のなかで其の観念を昇華した物でないとその後の展開に苦しむ事になります。 明日への展望展は会員については出品希望者、会友、一般については其の年の本展で選ばれた俊英作家が出品します。選考基準については本展の受賞者と賞候補に挙がったものから選ばれます。 蛇足ですがコンテンポラリーアートは観念自体を直接表現するアートですからインスタレーションからパフォーマンスまで表現方法は色々ありますが限られたスペースと時間等を考慮すれば都美館等では苦しいかも知れません。
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- lisanakano
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実は私も彫刻ではありませんが立体の作家です。 escobalさんが、鑑賞者としてなのか?出品を考えて興味を持ったのか?あなたがプロなのかアマなのか或いは全くの一般の人なのかで話の内容が異なってきますが若干話を前に進めます。彫刻の部会として所属する作家の数はそんなに多くありません。前の回答で書きましたが立体を出品している方は平面展示の立体まで含めれば、絵画、彫刻、デザイン、スペースアートにまで及びますし床置き展示でも彫刻、デザイン、スペースアート部会の作品が展示されますから、都美館の抽象公募美術団体としてはまあまあの数になります。立体作品の数から言えば(日展は具象のみ、二科は抽象具象半々、行動は抽象でモダンアートの2,3倍)上記以外の比較的大きい団体の立体数としてはそこそこだと思います。 話を前に戻しますが、あなたがどんな点に興味を持ったのかお知らせ頂けたらと考えます。
お礼
何度も丁寧にありがとうございます。私は、出品者として興味を持ちました。特に聞きたいのは、立体は平面作品に比べて、たいていの団体で入選率が高いように感じますが なぜなのでしょうか? それと、明日への展望展についてなんですが、選ばれる基準と選考方法を教えてください。
- lisanakano
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大変うれしく思います。(会員として・・・・・) 一応は有名かどうか解りませんが現在東京都美術館で団体展を出来るのは5,60ですがそれらの中では比較的(あくまで比較的)上位の方だと思っています。ただ何が上位かと言えば自由度かと言えるのではないかと!!知名度などで言えば当然、日展、二科展には及びませんが問題は各々の作家が如何に確固たる自我を持って作品を発表しているかです。そのような意味で変な或いは異常な上下関係は有りません。勿論会員、会友、一般と言う発表形態の差は有ります。( 会員は無審査、会友一般は審査有り) 御覧になったのでお分かりでしょうが、作品は抽象,所謂モダンアートでコンテンポラリーアートとは違います。コンテンポラリーアートを模索する動きは有りますが発表の形態、場所から言っても団体としては無理でしょう。個人的活動を否定する団体ではありません。団体の系譜としては調べれば判りますが、戦前の二科会からの分派ですがその自由美術から、山口薫、村井正誠等が袂を分かって興した団体です。ただ所属する個人としてはもはや系譜などそれぞれに自分の作品に関係する物とは考えていないと思いますが!!構成は絵画、彫刻、版画、デザイン、写真、スペースアートと分かれますが作品形態では平面と立体と考えた方がいいでしょう。抽象の団体はどこでも同じかと思いますがもはやこの境すら無くなりつつ在ります。私たちの団体では受賞は会友、一般までで会員にはありません。会員が挙手による格差なしの票数により受賞作品を選出します。是非自分の力を試してみたいと言う方の出品を待っています。ただ本展の時によく思いますが、作品が自分よがりでオリジナリティーに欠け他の人の作品を連想させるような物がよく有りますが、そのようなものでは入選する可能性は在りません。 話が逸れましたが、秋(9月初旬)にもモダンアートの明日への展望展が今年は埼玉であります。遠いかもしれませんが是非御覧下さい。
お礼
公募ガイドなどを見ても、内部の声はわからなかったため とても参考になりました。私は彫刻に興味があるんですが 彫刻のことを、また詳しくお願いします。
- budopan
- ベストアンサー率18% (7/37)
モダンアート協会(展)の創立は昭和25年。東京本展の後は、京都、福岡、名古屋と巡回展を行っているようです。 詳しくは、モダンアート展のURLを記入いたしましたので、そちらを見てみてください。 上野 東京都美術館のホームページ「公募展」の項目からも見に行くことができますよ。モダンアート展以外の都美術館で開催されている多数の公募展の情報が出ています。 ( http://www.tobikan.jp/ 東京都美術館URL)
お礼
遅れてすみません。早速チェックしてみます。
お礼
ありがとうございます。本当に参考になりました。会風が私に合っているようなので、まず明日への展望展を見に行く事にしました。