「Windows付属のフォントは、他のOSに転用できない」
という話が、2000年代の前半くらいのLinux界隈であったと記憶しています。
当時は、Linux系OSも、他社の市販フォントをバンドルして
市販版Linuxとして売り込んだりしていましたが、あまり強く訴求しなかったみたいです。
正確には、Windows付属フォントも出自が様々なので、条件が違うものもあるわけですが
もともとは、CourierはIBMが事務機器のために作ったものらしいので、多少ググってみると
最初に、Archのパッケージが紹介されている記事が見つかりました。
xorg-fonts-type1パッケージの中の
LICENSE.font-ibm-type1によると、以下のようになっているようです。
〉IBM Courier - Copyright (c) IBM Corporation 1990, 1991
〉
〉You are hereby granted permission under the terms of the IBM/MIT X Consortium
〉Courier Typefont agreement to execute, reproduce, distribute, display, market,
〉sell and otherwise transfer copies of the IBM Courier font to third parties.
〉
〉The font is provided "AS IS" without charge. NO WARRANTIES OR INDEMNIFICATION
〉ARE GIVEN, WHETHER EXPRESS OR IMPLIED INCLUDING, BUT LIMITED TO THE IMPLIED
〉WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
IBMかMIT X Consortiumのどこかに、配布元がありそうな気はしますが、よくわかりません。
追調査しなければ、Arch Linux系のどこかからダウンロードするのが簡単な方法です。
Courier Newは、このライセンスに基づいて、他社が作り出したフォントのようです。
そして、IBMのライセンスを継承する義務が無いので
自由に転用できないライセンスになっている可能性が高いと思います。
Courier自身は、このパッケージではポストスクリプトフォントなので
拡張子はttfにはなっていません。たぶん、これがもともとの配布形式そのものだと思います。
お礼
なるほどそういう経緯があったのですね。 ありがとうございます。 勉強になりました。