XPのシェアは、日本だけで見れば
もう2014年の4月には、Vistaよりも少なくなっていたことをご存知ですか?
NETMARKETSHAREなどの集計結果を元に
「XPはまだ多い」という問題提起する報道がありますし
それを見て「まだみんな使っている」と錯覚する人もいますが
集計方法が違えば、XPを普段から使っている人は
非常に限られるという数字が出てくる場合もあります。
NETMARKETSHAREの集計では(WorldWideにおいて)XPのシェアは1割程度
StatCounterの集計では(WorldWideにおいて)その半分以下となっています。
StatCounterでの集計は、ウェブでの総アクセス数から割合を計算していて
ユニークアクセス数から計算するNETMARKETSHAREの場合と比べて
たまにしか使わない1機体の重みが違ってきます。
つまりNETMARKETSHAREでは、月に1度だけXP機を使う人がいれば
月に30回Vista機を使う人と、同等の重みで計算されます。
結果的に、NETMARKETSHAREではXPシェアの存在感が大きくなり…
対して、スマフォの隆盛で、パソコンをほとんど使わなくなった人が
買い替えず、XPを使い続けているという状況において
StatCounterでは、2016年5月の日本で、Android,iOS抜きで
XP2.33%,Vista2.93%
含むと
XP1.6%,Vista2.02%,Android10.2%,iOS25.02%
という結果が出てきています。
NETMARKETSHAREは、メイン端末として毎日使っている端末と
月に1度だけ、やむを得ず、遠慮しながら繋がれるXP機を同等に計算するからこそ
XP利用者が1割もいるという数字が出てきているわけです。
StatCounterでもWorldWideでは同月に
XP3.44%,Vista0.73%,Android31.6%,iOS11.38%,Linux0.96%となっていて
日本は、XPが少な目、Vistaが案外多いという傾向が出ていて
WorldWideでは、VistaはXP以上に少なく、Linux系OSのほうが多くなっています。
7と10の比較を見ても、10がWorldWideでは日本より少なくなるので
比較的裕福な日本では、高性能な機種が売れてきたために
Vistaが見直され、10アップグレード可能な機体が多かったりして
そういう傾向が出ているんじゃないかと思います。
(Vistaは10への無料アップグレード対象ではありませんし)
国ごとのいろんな都合もあって、傾向の違いがあるわけですが
日本でのXP1.6%という数字に対して
WorldWideでの2014年6月から2016年5月までの平均値で
VistaとLinuxが、およそ1%
特別な事情を持つ、ウルグアイなら同時期に8%以上、キューバも3%以上の
Linuxのシェアが出ていたりします。
XPを使い続ける、明確な意思が無いなら
Linux系OSでのインターネット利用を検討しても良いかもしれませんよ。
Linux系OSを使う上でも、いろんな問題は起こりえますし
64bit OS対応の機種でなければなりませんが
XP,Vistaでは使えなくなったGoogle Chromeも
64bit版Linux系OS用としては、提供されていますし
Windows10などを導入しがたい機種でも
軽量版の最新Linux系OSで普通に使える場合があります。
補足
はい、そうです。