まず、おわび、、。
#1では、バタバタと少々(かなり?)手抜き(雑)な表記をしてしまいました。
少し、きっちりと、書き直してみます。
電流型インバータ
インバータの電流源をId[A]とします。すると、この結果、出力電流のベクトル(Iu,Iv,Iw)は
(Id,-Id,0),(Id,0,-Id),(0,Id,-Id),(-Id,Id,0),,,,となります。
(今回は位相だけを問題としていたため、#1ではId=1[A]としてベクトルを書いていました)
これを三相-二相変換すると(三相-二相変換には、いくつか係数の個となるのが有ります。ここでは、自己インダクタンスが同じ三相巻線と二相巻線で発生する磁束が同じになるような変換を選んでいます)
(Iα,Iβ)は
(3/2Id,-√3/2Id),(3/2Id,√3/2Id),(0,√3Id),,,,となります。
三相電圧型インバーターでは,直流電圧をEdとすると
(Vu,Vv,Vw)は、
(1/2Ed,1/2Ed,-1/2Ed),(1/2Ed,-1/2Ed,-1/2Ed),(1/2Ed,-1/2Ed,1/2Ed),(-1/2Ed,-1/2Ed,1/2Ed),,,となります。
(#1ではEd=2[V]として書いてありました)
ところがこの電圧ベクトルには、零相分が含まれているため、零相分を差し引く(※1)と相電圧は
(1/3Ed,1/3Ed,-2/3Ed),(2/3Ed,-1/3Ed,-1/3Ed),(1/3Ed,-2/3Ed,1/3Ed),,となります。
(※1)零相電圧補足
三相三線式ですから、負荷の相電圧には零相電圧は現れません。(零相電圧は、負荷の中性点と電源の中点の間の電位差として現れます)
零相電圧 V0はV0=1/3(Vu+Vv+Vw) になります。
これを二つ上の出力電圧ベクトルに適用すると、
V0=1/6Ed または V0=-1/6Ed となります。
これを差し引いて、零相電圧=0となった相電圧が負荷には印加されます。
これを三相2相変換すると、(Vα、Vβ)は
(1/2Ed,√3/2Ed),(Ed,0),(1/2Ed,-√3/2Ed),....
となります。
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別の考え方
電流型インバータ
上に同じ
電圧型インバータ
線間電圧に着目すると
(Vuv,Vvw,Vwu)は
(Ed,-Ed,0),(Ed,0,-Ed),(0,Ed,-Ed),,,
となり、線電流と同じ位相の6角形になります。
これを相電圧に焼き治すと、
線間電圧-相電圧 の変換で座標軸(位相)が30度回ります。
(こっちの説明の方が良かったでしょうか。座標軸の回転というのをうまく説明できないので、、#1では最初から相電圧で扱う説明をしましたが、。)
お礼
ありがとうございます。インバータの考え方がよくわかりました。基礎的な知識をもっとつけれるように頑張ります。本当にありがとうございました。