こんばんは。拙い知見ですがよろしくお願いします。
>パッキンの隙間からアルコールが入り、良くないと言われます。本当なのでしょうか?
★結論から…アルコールの使用は基本的に『NO』と存じます。理由は、パッキンの材質がアルコールのような揮発性溶剤となる成分に対応していないからです。
そしてアルコールとはいえど薬品で、水に比べ浸透性が非常に高く、それにあった材質のパッキン(+閉止する裏蓋やリュウズの締め付け圧力が高いこと)でないと、ゴム(樹脂)が劣化したり、気化した成分が中の潤滑油や樹脂類などへマイナスの影響を与える(劣化したり、油分が飛んだり…)。
時計はあくまで、耐水です。アルコールはさっと拭くときれいになりますが、濃度が濃いほど時計へ悪影響を及ぼします。特に時計本体については基本やめるべきです。
時計を磨くのでしたら、ボールなどに水を張り手洗いや、薄いティッシュに水を含ま拭いたり、薄手の布を用いたりしてひどい汗こびりの汚れなどは取り(または柳ようじでこそぎとる)、普段の手入れはセーム革か不織布を利用されるべきです。
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理由は以下…
アルコールはある程度希釈しても成分がパッキンから侵入したり、パッキンを痛める影響があります。そのために、工業製品やそのメーカーでは水用、とは別に石油系(アルコール含む)などに対応した専用パッキン・ガスケット材質選定や締め付け力を指定した使い方を常識的に行われています。
一般の水用、時計用のゴムパッキン(Oリング(オーリング)やガスケットは、アルコール(石油系)の耐性がないため、より浸透によるゴム(樹脂)の材質自体の劣化を引き起こしたり、前記の時計内部への影響が生じる、良くない(というよりやめた方がいい)となります。
ROLEXは確かに良い造りで立派ですが、使用環境条件はあくまで水(あとは飽和潜水のヘリウムガス?シードのようなタイプ)でしかありません。95%など純度が高い場合少し割ったくらいでは十分浸透する可能性が高いです。
パッキンの劣化はすぐ内部の潤滑油(メーカーごと規定があるそうですが粘土の高い~低いを数種類使用してる)への悪化、本来粘度の高い油が緩く溶け流れ出してしまって、潤滑不全だけでなくムーブメント全体内部を汚し、摩擦が生じたり、さらに文字盤側には変色の恐れもあり得ます。
定期的にメンテナンスするにしても、その時のパッキン類の劣化が激しければ内部も当然痛みやすくなる…。もし弱って混入してると、ムーブメントから文字盤・夜光など見えるところも問題になりかねないと思います。
たとえばブレスがひと夏で汚れて…の時も、洗浄を依頼すると本体とブレスを外し、ブレスだけ超音波洗浄機に洗浄液(アルコール成分他含む)で洗浄となります。時計本体はアルコールで拭くのは他の防水時計含めてでも拙い範囲ですが無いです。
アルコール(特に現状の高濃度)の使用は止められてはと存じます。日本ROLEXでOKならば…ですが…。
長文愚答ですが、時計と共に工業の実用も含め述べました。参考になれれば幸いです。 <m(__)m>
お礼
とても説得力のあるご意見ありがとうございました。 やなり、パッキンの劣化ということですね。