一言に「防音」と言っても、実際には極めて複雑です。まず、私の理解している限り、以下の3つを実行する必要があります。
1:遮音
室内の音を外に出さない、外部から音を入れないという部分です。高音は比較的簡単ですが、低音は巨大なマス(質量)が要求されます。それこそ、家一軒立て直すぐらいの覚悟が必要でしょう(柱や梁を通して振動が伝わるので)。
2:吸音
遮音によって室内にあふれた音を吸収し、余計な反射を防いで聞き心地の良い音にします。高音はカーテンやカーペットなどで簡単に吸えますが、低音になるにつれて体積が必要になります。高密度グラスウールで、10cm以上の厚みが必要と読んだ記憶があります。
3:反射
部屋の形状に由来する特定周波数のピーク・ディップをなくし、適度なアコースティックエコーを加えて、臨場感を演出します。理想的には、部屋のすべての平面が平行でなく、適度な凹凸を持つことが良いとされています。
高音の処理であれば、ホームセンターで手に入る材料で簡単に出来ますが、人の声ぐらいの音域から下では、最低限部屋ごと改装するぐらいの覚悟がないと、抜本的には解決できません。
シアターの楽しさは低音にあると思いますので、ことに対策が難しくなりますが、こればかりはどうしようもありません。
とりあえずは、低音の出る量が多いフロント2chとSW(スーパーウーファー)の下に、以下のように工作すれば、多少は低音の漏れ防止になります。
上から順に、SP > インシュレーター > 高密度コンクリートボード > 薄手のゴムシート
音質的には?ですが、手っ取り早くするにはゴム系の材質が必要でしょう。厚さ3mm以内くらいで、コンクリートボードと同サイズ以上のものを使います。その方がコンプライアンスが減って、悪影響が出にくくなります。手に入るなら、ハネナイトかソルボセインの1mm程度のものが良いでしょう。ホームセンターならクロロプレンのものがあるかもしれません。天然ゴムは色移りに注意します。
とはいえ、最終的には音量を下げるか、ヘッドホンを使うしかないでしょう。ある程度の遮音・吸音をして、あとは音量を小さくするぐらいしかないとおもいます。防音は本格的にやらないと、あまり意味はないですしね。
ところで、AVアンプの中には、小音量時のダイナミックレンジを向上させる機能を備えたものもあるので、調べてみてはどうですか?
お礼
回答ありがとうございます。 ヘッドフォンは、夜に使用しています。 音量も今の状態が一番いい音量でこれ以上下げるとまったく聞こえなくなってしまいます。 なにか解決法はありませんか?