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格安パックツアーについて
格安パックツアーは利益が(ほとんど)でないというような書き込みを見ることがあるのですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
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最近まで海外旅行業界にいました。 どの範囲を「格安」というのか、それは曖昧なんですが、旅行業もビジネス。利益が殆どでない、あるいは損を出すような旅行商品を販売することは絶対にありません。 他社、特に大手と比べて安く見える旅行商品には必ずタネがあります。往復航空機だと稼働率の低い便、あまり人気のない発展途上国の航空機、最終目的地まで乗換の必要な航空機などは便のいい航空会社利用より安くあげられます。しかし反対見返りとして、現地滞在時間が短い、機内サービスがおろそか、乗換空港で非常に長く待たされる、場合によっては乗継便が欠航になる、なんてリスクがある訳です。 大手でも期末、特に冬になると閑散期ですから航空会社と約束した年間座席数を達成するために、通常の儲け幅を削ってでも安い商品を作ります。これは冬を迎えたホテルも同じ。「暇ですから安くしますので、大量送客をして下さい」なんて訳です。 それでも儲け幅は少なく、まれにまともに売っていては損しか出ないこともあります。そこで出て来るのがお土産屋さんへの誘導、それにオプショナルツアーの販売です。しかし土産物店への誘導は過去にえげつない方法を取った悪質旅行業者、現地の受け入れ旅行会社が世論の批判や行政の指導を受けたため、このようなやり方はかなり下火になりました。 高額商品でも出せば売れた時代はもうとっくに過去のもの。大手も含めて旅行会社は構造不況産業です。利益の薄い他社がはやく潰れてくれればいい、それが達成されるまでこちらも安売りで対抗しよう、という消耗戦の時代です。 「安い旅行は質が低い」 、そんな旅行に参加した旅客の苦情をまともに受ける旅行会社はありません。安くて質が高い旅行商品などありません。 これは今も昔も変わらないのですよ。
お礼
安い旅行は質も低いということですね。