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映画ザ・パシフィックを観た感想
- アメリカ映画『ザ・パシフィック』をレンタルビデオDVDで鑑賞しました。日本がアメリカに負けた理由について考えさせられました。
- アメリカ海兵隊の厳しい訓練と精神は日本の軍国主義をも上回るものでした。敵を尊敬する軍曹に鍛えられた兵士の存在は忘れてはいけません。
- 日本人もこのような精神を忘れかけていることが情けないと感じました。
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「ザ・パシフィック」の原作は、主人公クラスの登場人物、ユージン・スレッジの「ペリリュー・沖縄戦記」です。これは邦訳されている文庫本が出ていますから、ぜひぜひご一読を勧めますよ。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E6%B2%96%E7%B8%84%E6%88%A6%E8%A8%98-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8/dp/4061598856 当時の一般的なアメリカ兵の日本人の呼び方は「ジャップ」または「ニップ」です。もちろんそれは上記の「ペリリュー・沖縄戦記」でも書いてあります。 戦記では、「頭のおかしい上官」として描かれていますが、小便をするときはいつも日本兵の遺体に向けてやっていたというアメリカ兵のエピソードも出てきます。また沖縄では、ケガが化膿している老婆を小屋で発見し、彼女が拝んで自分を撃ち殺すように頼むので、スレッジさんは衛生兵に見せようとしたら後から入ってきたアメリカ兵が彼女を撃ち殺した、という話も出ています。「なぜ殺した!」と問い詰めるスレッジさんに対しその兵士は「だって彼女が殺してくれっていうからさ」と悪びれることもなく言い放ったそうです。 一見人道主義者のように見えるスレッジさんも、負傷兵を助けようとするアメリカ兵をいつも日本兵が狙って撃ってきたので「絶対に日本兵の捕虜はとらない」と固く誓ったそうですし、本の中でも日本兵の捕虜をとったエピソードはありません。それはつまり負傷した日本兵を見かけたら、息の根は止めるということですね。 また戦記には出てきませんが、第二次大戦中にアメリカ兵の間で流行ったお土産が「日本兵の頭がい骨」でした。これはハンティングしたときに鹿の頭を飾る感覚だったようです。つまり、当時はアメリカ人からすれば日本人は同じ人類扱いではなかったということですね。さすがにこれは軍からのお達しで禁止されたそうです。 つまり、戦争には綺麗も汚いもない、ということです。むき出しの憎しみと暴力が絶え間なくぶつかり合うのが「戦争の真実」だということですね。 猛将と敵味方から恐れられたのが、アメリカの「ブル(猛牛)」ことハルゼー提督でした。ハルゼー提督にはいくつか有名な語録がありますが、最も有名なのが「Kill Japs, kill japs, kill more Japs」です。「ジャップを殺せ、ジャップを殺せ、ジャップをもっと殺せ」といいました。また他にも、「ジャップを焼き殺すのもいいが、溺れ殺すのも悪くない」という言葉も残しています。まーさすがに知将といわれたスプルーアンス提督あたりからは「アイツ頭おかしいよ」って思われてたみたいですけど。 さて、作中に出てくる兵士の中に黒人がいなかったことにお気づきだったはずです。なぜ黒人がいなかったのでしょうか?当時は黒人は「奴隷」でして、奴隷に銃を持たせることで反乱されることのほうが怖かったからです。まだアメリカで黒人選手はメジャーリーグでプレーできなかった時代です。初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグの土を踏んだのは、戦争から2年後の1947年のことでした。
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- SPS700
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どう思いますか。 この映画は、1941年の真珠湾攻撃から69年ごに出来た映画で、「お話」です。まあ、奇麗に掃除された産物です。 「こういう敵をも尊敬する軍曹に鍛えられた兵士がいたことを忘れてはいけません。」とかつてのジャップを感心させるのも手ですね。 http://www.imdb.com/title/tt0374463/
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 ここまで、私は太平洋戦争を勉強していないので大変参考に なりました。 ありがとうございました。