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ドヴォルザーク新世界より 第1楽章のリピート
ドヴォルザーク交響曲第9番『新世界より』の演奏を聞いていると、第1楽章の途中で『アレッ』と思う場所がありました。 今まで聴いたいくつかの演奏ではリピートせずに進んでいた箇所で、突然な感じでリピートして大分前に戻ったのです。 第XXX小節 とか特定できれば良いのですが、あいにくスコアもないので『その場所』について具体的にできないまま質問させて頂きます。 このリピートをする/しない についての、作曲者の意図(スコア)、指揮者の解釈(どの指揮者がどういう風に解釈したのか)等、御存知のかたがいらっしゃいましたら教えて頂ければと思います。 よろしくお願いいたします。
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No.1です。 「新世界から」第1楽章の繰り返しの場面は、初めて聴くとあっと驚く衝撃ですね。 楽譜(スコア)は下記から無償でダウンロードできます。興味があればご覧ください。 http://imslp.org/wiki/Symphony_No.9,_Op.95_(Dvo%C5%99%C3%A1k,_Anton%C3%ADn) 繰り返し記号は30ページにあり、7ページに戻ります。(最初の1~6ページは序奏なので、楽章の冒頭ではなく、アレグロの「提示部」の開始部に戻ります) ちなみに、31ページの「6」からが「展開部」、47ページの「9」からが「再現部」になります。
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- Tann3
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交響曲の第1楽章は、いわゆる「ソナタ形式」ですので、「提示部」と呼ばれる最初の部分は繰り返すのが普通です。 ドヴォルザーク交響曲第9番『新世界より』の第1楽章も、楽譜に繰り返し記号があり、作曲者は「繰り返し」を指定しています。 これを、おそらくレコードの収録時間などの理由から、「繰り返しを省略」する演奏が増え、一時期そういう演奏が多かったのだと思います。忙しい現代にあっては、冗長な繰り返しを省略するほうがよい、とまで言い切った日本の音楽評論家の先生もいらっしゃいました。 しかし、特にここ20~30年の「オリジナル楽器」による演奏、作曲者の自筆原稿に忠実に校訂された楽譜の出版など、「作曲者の意図に忠実に」「初演当時のオリジナルにできるだけ近く」演奏することを重視する傾向から、楽譜通りに繰り返す演奏が増えているのではないでしょうか。 私の聴いた範囲では、名盤とされているケルテス指揮ウィーン・フィル、カラヤン指揮ベルリン・フィル、くーべリック指揮ベルリン・フィル、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルなどは、「繰り返し省略」だったと思います。 これに対し、古い録音では小澤征爾指揮サンフランシスコ交響楽団、最近のものではアーノンクール指揮コンセルトヘボウなどが「繰り返しあり」です。実際の演奏会でも、繰り返すケースが増えているのではないでしょうか。
お礼
No.1と併せてご回答いただきありがとうございます。 久しぶりにスコアを見る機会に恵まれました。 そうなんです、P30のリピートがメロディーの途中で唐突に行われるので、すごく異和感があったんです。 しかし、スコアにこんなに明確にリピートが示されているのに、かつては指揮者のほとんどが無視していたわけですかねぇ・・・ちょっとヒド過ぎるような気もします。 でも、今思い出したのですけれど、ベートーベンの運命交響曲の3楽章or4楽章でも同じようなリピートする/しない が分かれている箇所があったような・・・ お陰様で、久しぶりに『音楽の本質』に触れる話ができたような気がします。 ありがとうございました。