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A級アンプの人気の理由
人によってはアンプと言えばA級。 メーカーもA級に力を入れているようです。 スイッチング歪が無い、という理由でアドバンテージがありますが、昔ノンスイッチングアンプというのがありました。でも最近のB級アンプでスイッチング歪が問題になっているものなんかあるでしょうか。 何故かA級アンプの音の評価は厚みのある音、温かい音、という評価です。 こういう評価が出るのは単にスイッチング歪が無いからでしょうか? うがった考えだと、メーカーは意図的にA級アンプの音作りでシャープさを削っている感じがするのですが、どうなんでしょうか? やはりA級アンプが好きですか?
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私は自作が趣味でA級アンプも昔作りました。 その後これをやめて普通のB級アンプに戻りました。 理論的にはA級アンプはスイッチングの歪がないということで優れているのでしょうがあまりにも電力消費が大きく電熱器を使っているようなもので、それだけの意味があるとも思えなかったからです。 私の耳がそれを識別できる能力が不足していたのかもしれませんが。 ただ私の自作経験では、理屈でよいということとそれが現実に聞いて意味がある程度にちがいがでるかは別ではないかと思います。 B級アンプでも同じように高級部品を使い丁寧に作ったものが本当にA級アンプよりも劣っているのかということです。 オーディオは感覚的なものですから違うと思う人には違うのでしょうが、私はそれほどの違いはないという立場なので、いくらなんでもA級はやりすぎでそれだけの価値は感じません。
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団塊の世代です。 私が学んだ、工業高校電気科の教科書「電子工学」では、 プッシュプル回路について、 ・大きな出力が得られる。 ・A級増幅に比べて、消費電力で有利(同じ出力ならB級の方が少ない) ・真空管の負の部分が打ち消されるので、歪率が小さくなる(音質が良くなる) などなど、良い点ばかりでした、名称の通りで、押したり引いたり、真空管が 助け合っていると云うイメージで、スイッチングなどの概念はなかったですね。 上記の特徴も昭和の日本製の真空管のように、特性が2本揃っての話でして、 現状の真空管の品質では、プッシュプル回路(B級)のマイナス面ばかりが出 てしまうので、A級アンプの方が音質が良いなどの論議が出ているのでは? と思うのですが。 (トランジスターのA級アンプは湯沸かし器なので論外です) スイッチング歪などの論議は、知ったか振りの取って付けた、屁理屈ですね。 問題になるなら、製造メーカーが検証すると思いますが、そんな動きは、 無い様ですから。
お礼
すごいなぁ、と思うのが、プッシュプル回路でプッシュにもプルにも高いバイアスをかけて純A級アンプとするのがありますね(アキュフェーズのAシリーズアンプのような)。 電気回路の理論をメーカーの製品カタログから得ているオーディオマニアは「純」という言葉に弱いですからB級でも十分「純」でもその理屈からして「純」ではないとして、はじめからB級、AB級を選択肢から排除してしまうんですよね。 メーカーもそれをよく分かっているのでコストのかかるアンプをそれ以上に高い値段を付けて製品企画しているんでしょう。 文系マニアは「純A級アンプを聴いてるんだ」と自分に言い聞かせて、精神衛生上良い効果を得ているわけでしょう。 ただ、皆さんと議論しているうちに思うようになってきたのですが、ピュアオーディオの普及を願う私としては、ハイエンドオーディオの世界に純A級かつ高出力な製品があることは、ある意味「夢」を売っている面もありますから、一概に否定出来ないかな、と思うようになってきました。 私の甲斐性ではとても手の届かないハイエンド機が存在して、稼ぎのいい人がそれを買ってくれて、その流れをくんで私でも手の届くミディアムレベル更にはベーシックタイプにも波及することは歓迎できる効果だと感じます。 まあ、趣味としてのオーディオの世界は夢も売ってくれないと面白くないですね。カタログやオーディオ雑誌を眺めてるだけで「わくわく感」を生むのもありでしょう。 ただ、ちょっと手を変えただけのモデルチェンジで販売価格を跳ね上げるのはやめて欲しいものです。 庶民でもオーディオを趣味に出来るのが私の理想です。晴海でオーディオフェアをやっていたころは沢山の電機メーカーに10万円前後で多くの製品ラインアップがありました。今では一部の専業メーカーに限られてつまらないです。 何だか最初の質問と趣旨がずれてきましたが、メーカーには道理にかなった製品作りをしてもらい、ユーザーは正しい知識を身につけないといけないな、と思う次第です。
私は知識もなにもないので、使った経験からだけで回答します。 A級もAB級も意図的に音を変えなければ、A級はこんな音、 AB級はこんな音、っというようなことはないと思っています。 それ以前に、A級アンプを出せば売れる。だから作っている。 A級アンプを作るために必然的に良くできたアンプになる。 なので、A級アンプが好きな人がいるんだろうと思います。 アキュフェーズのA-100っというアンプを聴いたことがあります。 正直、中古でこれが何十万円もするのかっと思いました。 血が通った感じの音ではなくて、きれいで歪みを排除した音に感じました。 繋がっているスピーカーがVictor SX-900だったので、なおさらそう感じたのかもしれません。 国産のお手本のような歪みのないきれいな音でしたが、好みではありません。 しかし、そのあと、BOSEのレシーバーにつなげたSX-900の音のほうが素晴らしく澄んだ音で驚きました。 私はこのレシーバーを持っていただけに、こんな音もでるんだとびっくりしました。 それを聞いたら、A-100の音は大したことがないように感じました。
お礼
なるほど、ピュアオーディオを追求できるのは一部の金持ちですから、パワーを出すのに物量のかかるA級は自然発生的なんでしょうね。 SX-900は私も聴いたことがあります。A-100が負けましたか。 こういう経験をする人が増えることはピュアオーディオ業界危うしですね。 これからはスピーカーだけが進化するんでしょうか。 それにしても良い経験をなさいましたね。
- srxmk3pro
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出力は50Wもあれば十分、として各部に贅を尽くした製品となると、メーカーとしてもA級アンプにするくらいしか「免罪符」がないのでは?
お礼
鋭いご指摘ですね。確かにそれは言えます。今さらAB級で50Wじゃあ(個人的には十分なパワーだと思いますが)売れないでしょうね。
- nijjin
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A級アンプだから音に厚みがあるということはありません。 A級でもB級でもプシャープな音は出ますしA級でもB級でも厚みのある音は出ます。 違いはどのような音が出るようにアンプが作られているか・・・です。 また、スイッチング歪みがないからといってそれ以外の歪みがないのか?というのは別です。 細身でシャープな音というのは最近の傾向(流行)なのでしょう。 A級が好まれるのは滑らかで駆動力が高いというのも理由の一つではないかと思います。(中には鋭いのもあります) ちなみに、昔あったノンスイッチングアンプはよく出来ていてスイッチング歪みを視聴範囲外へ追いやることでスイッチング歪みを聞こえないようにしたものです。 Super AやClass AAなど色々ありました。
お礼
>違いはどのような音が出るようにアンプが作られているか・・・です まさにそこだと思います。メーカーがA級、AB級らしい音を意図的に作っている気がします。 アキュフェーズのAB級アンプの高級機は恐ろしい程のパワーを持っています。そこまでいらないだろう、と思うような、十何パラレルプッシュプルという手段でやたら大出力の製品を作っています。一方で30W/chという小出力のパワーアンプを出していますね。やはりセパレートアンプというのはオーディオマニアへの第一歩という感じのモデルです。私が重低音が思いっきり入ったCDを30W/chのアンプで大音量で聴いたら、見事に歪みました。普段、こんな大音量で音楽は楽しみませんが、ある程度ボリュームを上げた状態で音楽がフォルティッシモを迎えた時、少しでも歪んでいるのかと思うと、興ざめです。 それならある程度パワーのあるAB級の方がよっぽど音楽を楽しめます。 >Super AやClass AAなど色々ありました。 懐かしいですね。今はAやB以外に新回路競争は無くなりましたね。良い捉え方をすれば「正攻法」で音質を追求している証し、とも言えますが。
- chiha2525
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どちらかというと、A級にするぐらいに力を入れたアンプに悪い音のものはあまり無い、というほうが正しいのではないかと思います。 これはB級(AB級)でも、ちゃんと作られたものは素晴らしい音がします。 ただ現在ではD級なる原理的に非常に線形の増幅をするものが存在しますので、アンプにお金を掛ける必要はあまり無くなっていると思います。しかし逆にD級のおかげで、それぞれのA級などのアンプの音の色というかクセというか、そのようなものが、よりはっきりと分かるようになったと、私は思っています。
お礼
仰るとおりだと思います。ミニコンポで「A級アンプ搭載」なんて無いですし。 D級は小型で省エネで音も良いと思うのですが、いわゆるオーディオマニアには受けないでしょうね。 実際、アキュフェーズは過去にデジタルアンプを出したことがありますが、それっきりです。売れなかったんでしょう。 特にラックスマンはA級に力を入れている気がします。現在のセパレートアンプが全部A級です。 実際に売れているのもプリメインアンプに目をやると、AB級モデルもありますが、A級モデルの方がよく売れているそうです。 アキュフェーズはAB級のラインアップも豊富ですが、フラッグシップ機はA級ですね。 どちらもA級に力を入れていると言わざるを得ません。 これはユーザーが盲目的にA級を求めているから、メーカーもA級を作るという現象でしょう。 >逆にD級のおかげで、それぞれのA級などのアンプの音の色というかクセというか、そのようなものが、よりはっきりと分かるようになったと、私は思っています。 それは本格的なD級アンプモデルが無い(あるかもしれませんが、私は知りません)からだと思います。
- toiawasedesuyo
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54歳 男性 A級アンプは常にドライブ回路を動作させておいて 増幅した信号が歪まない様にします B級は信号が入力された時に動作させる様にしますが +側と-側を交互に動作させる為、お互いの信号の 接続点(0クロス点)で僅かですが歪みが生じます この点でA級とB級の音が違って聞こえます A級は常にアンプが動作しているので、効率が悪い(電気を食う) B級は効率を良くする為に音を犠牲にしているのです まあ、音は好みでも変わりますよね 下記も参照にしてみて下さい http://www.phileweb.com/magazine/audio-course/archives/2007/11/29.html
お礼
A級、B級の違いはよくわかりました。 早速のご回答ありがとうございました。
お礼
>いくらなんでもA級はやりすぎでそれだけの価値は感じません その通りだと思います。体積のほとんどをヒートシンクが占める、ちょっと笑えるA級アンプを見ると、やりすぎだ、と思います。アキュフェーズのアンプのことを言っているのですが、A級の方が音が良いからA級モデルを出すのでは無く、A級でここまでパワーが出せるんだぞ、と何百万円もの製品を出しているだけでしょう。 もっとも、メーカーも商売ですから、ニーズがあるから作るわけですよね。これは本当のオーディオという 観点からすると、道を間違っている気がします。ニーズ自体が正しいのか疑問です。 ある程度リーズナブルな価格で本当の意味で音の良いAB級アンプ(大音量で音楽を楽しむ人にも向いている程度のパワーで)を出してもらいたいものです。 数ヶ月前、ラックスマンのプリメインアンプの二つの系統(A級、AB級)のモデルを試聴しました。 A級は中音域の密度が高く、AB級はワイドレンジでした。でもA級だから、AB級だから、そう聴こえたのではなく、メーカーがそういう音作りをしているからだと思います。
補足
今回の私の質問はベストアンサーを決める性質のものではありませんが、単に「締め切り」とするのもなんなので、ベストアンサーに選ばれなかった方にはお気を悪くなさらないように希望します。