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メメントのような映画
クリストファーノーラン監督の「メメント」のように、 映画の流れが時系列に沿ってなくて、錯綜したり、 終わりから戻るように描写されるような変わった映画(邦画洋画含め)を探しています。 またそのような映画は一般的になんと呼ばれるのでしょうか。 先駆けとなった映画も探しています。 よろしくお願いします。
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- narative_h
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「メメント」は素晴らしいですね。 見方を身につけると格段に面白くなる映画でしょうか。 「シークエンス」を意図的にバラバラにすることによって 起承転結では収まりきらない「何か」が生まれます。 私が回答する作品は 『サイバービア ~電脳郊外が“あなた”を変える』という本で紹介されていた映画です。 http://www.amazon.co.jp/dp/4140813857/ この本には、ネットによって「物語」に対する人々の嗜好が変わっていった、 というようなことが書かれています。 一方向ではなく非線形(ノンリニア)としての物語、 著者はそれを「サイバーリアリズム」と呼んでいました。 ##### 以下作品紹介です。 「現金(ゲンナマ)に体を張れ」 キューブリックの作品です。 「バベル」 「21グラム」 「アモーレス・ペロス」 上記3作品は同じ監督によるもの。どれも暗い映画ですが質が高い! 「パルプ・フィクション」 タランティーノ作品ですね。彼の作品においてのマイベスト3に入ります。 「シリアナ」 難解すぎて一度観ただけは分かりません。 「エターナルサンシャイン」 実はまだ観ていなかったり… 「クラッシュ」 ポール・ハギス監督の最近の作品「サードパーソン」も独特な展開でありました。 ##### ちなみに「時間軸をずらす」等で検索するとたくさんの作品がでてきます。 例) http://undersiege.blog112.fc2.com/blog-entry-160.html 私としては、「千年女優」や「ラン・ローラ・ラン」のような スタイリッシュな感覚が映画としては楽しいです。 ##### 最後に蛇足ではありますが、『99人の最終電車』を紹介します。 http://www.shinchosha.co.jp/99/index.html これはリンク先の読者へのお願いにもありますが 「最初のページ」や「最後のページ」のない小説であります。 Webを活用した日本ではじめての「ハイパーテキスト小説」だといわれています。 つまりこれも「サイバーリアリズム」としての嗜好の現れでしょうか…
- seomire
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「メメント」のような、時間の流れが逆戻りするように撮られている映画は、一般に「リバースムービー」と呼ばれるようです。元々は映画ではなく、1930年代にアメリカの舞台芝居で使用された手法で、脚本家のハロルド・ピンターが1987年に同じ手法を使い「Betrayal(裏切り者)」という舞台脚本を書き、こちらは舞台だけでなく、1983年に同タイトルで映画が撮られました。恐らくこの映画が最初に時間を遡る手法を取り入れた映画かと思います。その後、ピンターに影響され作製された作品が1997年のカナダ映画「スウィート・ヒアアフター」です。続いて、2000年に「メメント」、韓国映画「ペパーミント・キャンディ」にもこの手法が取り入れられました。その他の作品では、2001年作品「ドニー・ダーコ」が有名所だと思います。邦画では「もうりょうのはこ」で使われていました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 同じ回答者様かと思いますが、重ねて御礼を申し上げます。
- seomire
- ベストアンサー率56% (396/702)
「メメント」のような、時間の流れが逆戻りするように撮られている映画は、一般に「リバースムービー」と呼ばれるようです。元々は映画ではなく、1930年代にアメリカの舞台芝居で使用された手法で、脚本家のハロルド・ピンターが1987年に同じ手法を使い「Betrayal(裏切り者)」という舞台脚本を書き、こちらは舞台だけでなく、1983年に同タイトルで映画が撮られました。恐らくこの映画が最初に時間を遡る手法を取り入れた映画かと思います。その後、ピンターに影響され作製された作品が1997年のカナダ映画「スウィート・ヒアアフター」です。続いて、2000年に「メメント」、韓国映画「ペパーミント・キャンディ」にもこの手法が取り入れられました。その他の作品では、2001年作品「ドニー・ダーコ」が有名所だと思います。邦画では「魍魎の匣」で使われていました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 リバースムービーというのですね。初めてお伺いしました。 むしろメメントは模倣したに近いのでしょうか。 舞台は無理そうなので、映画を探してみようと思います
- jugger
- ベストアンサー率58% (3249/5586)
「ザ・ループ」 夏休みに大学生8人が貸し別荘でバカンスを楽しもうとしますが、近くの不気味な坑道の奥で、自分達の死体を発見します。そばには「一回目」や「悪循環を絶て」と言う謎のメッセージが。下のサイトで予告編をどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=xbRACX9GTYs 「トライアングル」 5人を乗せたヨットが漂流します。偶然通りかかった大型船に乗り込みますが、人の気配は無く、次々と殺人鬼の餌食になりますが、最後に残った一人が殺人鬼を倒します。殺人鬼は「乗り込んできたものは全員殺せ」と謎の言葉を残します。そこに漂流中のヨットが近づいてきます。乗っていたのは自分達5人だったのです。 予告編をどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=T9fgPj1lW3o 「ミッション8ミニッツ」 乗客が全員死亡した列車爆破事件。その犯人を探し出すため、死亡した乗客の意識の中に入り込み、過去に戻るプログラムを実施することになります。ただ戻れるのは8分間だけとなります。予告編をどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=Xtbd3xiFcxA 「シャッフル」 ある朝起きると夫が死んだと聞かされます。しかし翌日には元気な夫がいます。どうやら1週間がバラバラにつながっていると分かり、夫の死の原因を探り、それを未然に防ごうとするのですが・・・予告編をどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=FOgHVn-lEt8 「エターナル・サンシャイン」 別れた彼女が自分の記憶を消す施術を受けたと知らされます。自分も彼女の記憶を消そうと施術を受けるのですが、楽しかった彼女との思い出を消したくないと思い始めます。しかし時すでに遅く、記憶は消されてしまいました。が、二人に奇跡が・・・・新しい思い出から消去されるので、別れから始まり出会いで終わると言う映画となっています。予告編をどうぞ。 http://www.youtube.com/watch?v=59CbpyFfKOY 「バンテージ・ポイント」 大統領が狙撃されます。この時の目撃者8人の視点から描かれます。その度に時間が元に戻りますので、同じシーンを何度も見ることになりますが、シーン事に新しい何かが見つかるのです。予告編をどうぞ。 http://bd-dvd.sonypictures.jp/vantagepoint/ 時間軸が変わるのは苦手で見ない方なので、これくらいしか分かりませんでした。オープニングでラストを明かしてから始まる映画も苦手なんです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 たくさんのご紹介ありがとうございます。 いくつか見たことがありますが、時が錯綜する設定の映画は不思議とどれも謎解きが多いのですね。 見たことないものを当たってみようと思います。 ありがとうございました。
- EFA15EL
- ベストアンサー率37% (2657/7006)
一時ブームのようにありましたね。 鏑矢になった作品がどれだかは分かりませんが、 私が最初に意識したのはタランティーノ作品でしょうか。 「パルプフィクション」では複数のエピソードを異なる視点で描きながら時間も前後します。 「ジャッキーブラウン」でも同じような事はしてますね。 この手の演出では、ソダーバーグも上手いです。 ガイ・リッチーの出世作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」も同じ雰囲気を持ちます。 変わり種としてはドイツ映画「ラン・ローラ・ラン」も面白いですね。同じ時間を繰り返す(記憶は失われている)話ですが、何の説明もなく、繰り返す事がテーマな訳ではないのがまた妙な雰囲気を出しています。そういう意味では「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とは違います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 どれも見たことがないので見てみようと思います。 また最後の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は違うというご指摘はものすごく共感いたしました。 あれはSF設定が激しく、現実では起こりえないレベルの話なのであまり面白みを感じません。 現実に起こるような次元の話で時が錯綜する描写をすることに面白さのミソがあるような気がしました。 ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 99人の最終電車、非常に面白いサイトですね。 電車という設定を固定し、人や時間という変数を操作することで色々な話を、 際限なく生み出せるというのは確かに非常におもしろいです。 なにか縛りをつけるとおもしろいですね。 ありがとうございます。