CPRM対応のDVD-RやBD-Rなど、著作権保護に対応したディスクへのダビング以外に
日本式地デジ録画装置から、他の媒体へと録画物を移す方法はありません。
DLPA NASに基づいて、他の機器にムーブできる場合はありますが
地デジ化初期の製品ですし、ムーブ機能がどうなっているのかよくわかりません。
通常のファイルコピーでは、相手側がUSBメモリーやHDD、光学ディスク、NAS、ファイルサーバーなど
その形態に関わらず、コピーができるだけで、それは永遠に再生不能の、ただのゴミデータになるだけです。
また、録画ソフトで、内蔵HDDから外付けHDDに移す機能があったとしても
その外付けHDDを、別のPCやHDDレコーダーや地デジテレビ受像機などに接続しても
一切、録画物を再生したり、再生できるカタチで、他の機器に引き継ぐことができません。
これらは、すべて日本式地デジの特有の制限で
すでに30を超える地デジ導入国の、日本以外のどこでも行われていない厳しい制限です。
時間的制限が無ければ、DVD-Rなどにダビングしていくのが基本です。
あるいは録画物のことはあきらめるかです。
多くの番組が、インターネットの公式な動画配信サービスなどで見られるますし
DVDレンタルなども、それほど高価ではありませんから
自分で録画物を管理していく手間を考えると
日本でだけは、録画物を残そうだなんて考えないほうが楽です。
海外では、普通にファイルコピーでバックアップもスマフォなどでの再生も自由ですけどね。
結果的に、残すことをあきらめざるを得なくなった場合は
消費者センターなどに、苦情を申し立てておくほうがいいかもしれません。
海賊版業者などにとって、大きな障壁とならず
一般消費者の不利益を拡大し、海外格差を広げてきた日本式地デジは
永遠に続くようなものとは思いませんが
ただ待っていても、なにも改善されないかもしれません。
10年くらい前、VAIOが輝いていた頃、当時のアナログ放送においては
GigaPocketは、最高のPC用録画システムの一つと目され
それを目当てにVAIOを選ぶ人も少なくありませんでした。
それを、壊滅的に貶める日本式地デジが来なければ
SONYがVAIO事業を切り捨てるようなことも無かったのかもしれません。
いろいろと、残念なことです。