そりゃあ、橋本愛のキャラクターが「明るくない」からでしょう。彼女が屈託なく笑っているシーンなんか、あまり想像出来ません。たとえ笑う場面があるとしても、何か皮肉めいてたり腹に一物ありそうな感じで、どう考えても明るい映画の主役を張れるような俳優ではないです(「あまちゃん」でも彼女は主演ではありませんでした)。
。。。で、橋本愛のことは別にしても、総体的に日本映画は「明るくないもの」が目立ちます。その理由としては、邦画はハリウッド映画みたいにカネをかけられませんから、必然的に題材を日常生活に近い地点に持ってくるからだと思います。
日常生活が常時明るくて脳天気な人って、あまりいませんよね。誰でも辛いことや悲しいこと、クソ面白くもないことがけっこうあり、それを映画のモチーフとして取り入れざるを得ないから、自然と「明るくない」方向に行ってしまうのでしょう。
(まあ、アニメーションの分野では事情が違ってくるとは思います。そして、昭和30年代の日本映画黄金期には業界に資金もふんだんにあったため、明朗な映画もけっこう作られていたようです)
それと、これが一番大きいことだと思いますが、今の日本の観客自体が映画(特に邦画)に対して「明るいもの」を期待していないことが挙げられます。
どこの掲示板を見ても「明るく笑える映画を教えてください」という質問よりも「泣ける映画を教えてください」というネタの方が圧倒的に多いと思います。これは日本人の「体質」としか言えません。
多くの人にとって笑って憂さを吹き飛ばすよりも、泣いて生理的カタルシスを得る方が大事みたいですね(私は違いますけど)。
お礼
たしかに橋本愛が影のある女優で、それをたどったので 暗い邦画が目に付いたぽいです。 日本に活気があった高度成長期は邦画も社長シリーズや無責任男など 日常生活を題材にしたコメディがあったんで、 今はデフレ時代の空気を映して、暗い邦画が多いのかもしれませんね。