大学教員になるには、最低でも修士の学位、実質的には博士の学位かそれと同等の実力が求められます。あったほうが良いかというレベルでは無く、ほぼ必須です。
順調に進学しても修士課程を修了するのは24歳。
その言語のネイティブでもない修士レベルの人を採用するくらいならば、もっとキャリアのある人を雇った方が良いですし、最近は博士課程の院生が大学の非常勤講師に採用されることもほとんどなくなってきていますので、事実上、20代前半での大学教員というのは不可能に近いでしょう。
試しに、あなたの大学に教えに来ている非常勤講師の先生の経歴を調べてごらんなさい。研究者情報は公開されていますので、名前でネット検索すればすぐに出てくるはずです。
他の大学で常勤の先生が副業として非常勤に来ていらっしゃるケースもありますが、非常勤だけでやっている先生でも修士号以上の学位を持っているはずですよ。
韓国・朝鮮語などの第二外国語は、ネイティブか準ネイティブで日本語も堪能な教員が一定割合を占めています。日本人教員の枠は決して多くはありません。
ちなみに、非常勤講師の給料がいくらくらいか、ご存じですか?
大学によって多少違いますが、だいたい時給5000円程度で、90分1コマで7500円程度ですよ。
大学の場合は語学の授業でもせいぜい1週間に2クラス、多くても3,4クラスまでしか受け持たせてもらえませんから、1週間2コマで月6万円、4コマだとしても12万円。これに交通費が付く程度です。準備のための時間や資料・教材のお金も出ません。
授業のない8月・9月・2月・3月は、基本的に収入ゼロです。授業のない月でも基本給を出してくれる私大もありますが、国立ならゼロです。
韓国・朝鮮語ならば受講者ゼロということはないでしょうが、当初は2クラスの予定だったのが、学期が始まってみたら受講希望者が少なくて1クラスに減らされる、なんてこともあり得ます。
非常勤を何校も掛け持ちすればなんとか生活できるだけの収入は確保できるかもしれませんが、そもそも「何校も掛け持ち」できるだけのオファーが来るかどうか……。
また、非常勤だけで食べていけるほどに働いていたら、自分の研究をする時間がなくなりますから、常勤職に就くための業績(論文、研究発表)を積むことができなくなります。
学位を取った後は、とにもかくにも業績が大事ですからね。
大学教員を目指すなら、非常勤ではなく最初から常勤を目指さなければなりません。
狭き門である常勤職に就くまでの間、非常勤で食いつなぐということはありますが、非常勤を続けていればいつか常勤になれるというものでもありません。(大学非常勤講師の雇い止めのことは最近問題になっていますよね)
また、非常勤講師はいわばアルバイトみたいなものなので、いちいち公募せずに、その大学の先生の人脈で探して採用することがほとんどです。一般的な企業の非正規職とは違って、登録先とか派遣元があるわけではありません。
そして「可能であれば」というような程度の意思では、常勤の大学教員にはなれません。
大学教員になるということは、ただ語学の授業で学生に教えるだけでなく、その言語の専門家・研究者になるということでもあります。ただネイティブ同然に読み書き・会話ができるというだけではなれる職業ではありませんので、そのへんも覚えておいてください。
興味があったら、あなたの大学で韓国・朝鮮語を教えている先生の業績(論文、著書など)を読んでみると良いですよ。
お礼
それなりの覚悟を持たなければ、朝鮮語教員になるのは厳しそうですね。大学院にも進まなければならないとなると、お金もかかりますし…。 ただ、自分が好きな「教えること」と「朝鮮語」という二つのことを同時に叶えられる大学教員は、非常勤だと給料が少ないとはいえ、魅力的です。 大学在学中にじっくり自分の進路を考えてみようと思います。 回答ありがとうございました!