火曜の夜に夫婦で映画を見に行ったら、待合室の外れのテレビの前のソファに陣取ってじーっとテレビを見ているおじいさんがいました。水曜にも映画に行ったらそのおじさんはまた同じ場所に座ってました。
時間があったので、「私たちは退職して夫婦で旅行中だけどおじさんはご近所ですか?」と話しかけました。「旅行ですか、いいねえ」で一通りおしゃべりしました。
で、今日も仕事だというのでどういう仕事ですか、忙しいですかと聞くと「忙しいといえば忙しい、大したことしてないといえば大したことしてない」などと禅問答です。そこで映画の時間になったのでその場を立ちました。
映画が上がって出てきたらそのおじさんはカウンターの奥にいました。あ、おじさん、と言いそうになって気がつきました。支配人だったのです。
こんな劇場というか映画館、なんかいいなあ。
このおじさんをニートと思って頭から侮辱する人がいるかもしれません。