Windowsを最も多く購入しているのはPCメーカーだったりします。
そのため、WindowsはPCメーカーの技術者を対象に開発されているので
一般大衆が、おいそれと扱えるものではなかったりもします。
Windows7をすでに購入済であれば、まず説明書を充分に読みましょう。
私がIBM OS/2を購入した時は、2冊200ページほどの説明書を
ひととおり目を通し、それに従って、特に困ることもなく導入することができました。
インターネットのQ&Aサイトなんか無かった時代の話です。
ただ、技術者向けOSであるWindowsでは、そういった充実した説明書は無く
技術者にとっての常識を前提に、最小限の情報しか書かれていません。
"技術者が環境を整えて、一般大衆はそれを買って使うだけ"
これがMicrosoftの考えているWindowsのあり方だからです。
説明書を読んで、わからないことがあるのであれば
Windows7の導入について、ひと通り、改めて調べる必要があります。
今持っている疑問が、知識の限界のところを示していて
その疑問が、唯一の問題では無いことを自覚できないことがあります。
OS/2はIBMとMicrosoftの共同開発から始まり
MicrosoftのWindows開発などに関する方針の違いから
Microsoft版次世代OSとして分裂したものがWindows7の直接の先祖であるWindowsNTです。
ですからOS/2とWindowsNT系は概念的に、よく似たものを持っています。
(初期のNTは、エラーコードの資料としてOS/2の資料が使えたくらいです)
OS/2の説明書には、ブートマネージャー,パーティション分割
OS用やデータ用のファイル・システムの使い分け、デバイスドライバーの導入など
必要な概念を充分に説明してあり、これを読んでいれば
あとは応用するだけで、Windows7の環境構築もできます(笑)
しかし、Windows7にはこういった資料が充分に用意されていません。
これは資料に反することを理由に、返品を認めるというWindowsの保証内容とあわせて
「素人が買って、まともに動かせなくても返品はできないですよ」という
技術者向けOSとしての性質をはっきりと示しています。
このサイトには
「バルクの新品HDDを買ってきて、ドライブが表示されない」という質問がいくつもあります。
パーティション作成という概念を知らないまま使っている人が多いからです。
これが素人を想定しないWindows管理の(資料が隠されている)難しさです。
ですから、別途Windows7の導入手順について
充分な資料を集めるところから始める必要があります。
Windows7発売当時のパソコン雑誌が
古本屋などで見つかれば、それを参考にすればいいでしょう。
あるいはインターネット上にも、情報自体はたくさんあります。
そういった情報があれば、インストールの過程で
パーティション作成やドライブの作成といった行程が理解され
今回の疑問は、インストール行程にあるあたりまえのステップで済むことが理解できます。
Windows7の稼働可否を握っている、デバイスドライバーについても
最低限の理解ができるでしょう。
なお、HDDは消耗品と考えられる部品です。XP時代のPCなら10年以上から
短くても、2,3年程度の期間使ってきたHDDが多いはずです。
HDDの老朽化は、OSの刷新を徒労に変えてしまうこともあります。
できれば、HDDの不良セクターの有無などについて充分に検証し
またSMART情報を参照した、状況の把握も行なうべきです。
ドライブの作成(OS/2用語でWindowsではそう呼ばない気はします)には
現在ではクイックフォーマットと普通のフォーマットがあります。
前者は現地を見もしないで区画整理をするようなもので
後者は、実際の現地に行って、地面を歩いてみるような違いがあります。
後者は、それだけ時間がかかり、前者は手を抜いただけ早く終わります。
ただし、HDDに異常があっても、クイックフォーマットではそれが発見されず
実際に運用しだしてから、問題が発見されて困ることがあります。
理想を言えば、badblocksのような専用ツールで、HDDの検査を行なうべきですが
OS標準機能としては、そこまでのツールが用意されていません。
ですから、注意深いWindowsユーザーでも
普通のフォーマットを以って、問題無しと仮定して使っているようです。
お礼
シンプルに質問のみに回答していただき、ありがとうございます。