夢は一般に、断片的、非論理的、半倫理的、視覚的、なものを見ますね。(私たちは意識してから見るのでなく、見てから意識するのです。)
これらから考えて、睡眠中に励起された脳内電流が神経細胞を刺激し、その迷走的ともいえる連鎖によって夢を見ているのだと思います。
ですから常に深層心理を反映しているわけではないでしょう。
ただ深層心理、たとえば無意識に思い出したくないこと(非倫理的な、あるいは自己防御心理からの)や願望などに関わる夢もあります。この場合よく報告されているのは、同じ夢を何度も見る事例です。同じような夢を見る場合でも、単に気分を反映しただけのものもあります。(私も昔は不安な気分の同じ夢を見たものです)
あなたの場合、まず、「泣く」ような気分はどうでしょう。
気分に心当たりがあれば、たぶんそれだけのものでしょう。
なければ、無意識に忌避していることを知ることは難しいです。なぜなら記憶から追い出そうとしていることですからね。報告例も、それを想起したことによってその夢を見なくなった、という事後の例がほとんどです。
願望の方は、冷静に自分を見つめ直すことによって、知ることが可能かも知れません。
「泣く」という行為はカタルシス(精神の浄化)の行為ですので、夢の中で泣いて浄化されているのかも知れません。そうだったらなにも心配はないでしょうね。
ちなみに私は、「夢は迷走電流のせいなんだ」と考えるようになってからは、不安な夢も不快な夢も見ることはなくなりました。