公開規模が小さいのは、インディペンデント映画だからじゃないでしょうか。そういった映画は、作品によってはかなり小規模で公開されます。そして、作品の評判が良かったり、ヒットしそうだと思われれば、上映館数が増えていきます。
今年のインディペンデント・スピリット賞(簡単にいうと2000万ドル以下の低予算の作品が対象)の主な受賞・ノミネート作品のうち、監督や出演者が有名どころの作品の上映館数をみると……
『ブルージャスミン』は、6→50→119→229→1283館。
『それでも夜は明ける』は、19→123→410→1144→1411→1474館。
『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』は、6→82→130→399→483館。
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、4→15→148→161→156→729館。
『ダラス・バイヤーズクラブ』は、9→35→184→666→696→734→574→330→124→128→125→419→1110館。
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』は、4→28→102→113→250→310→250→240→521→408→968館。
『MUD -マッド-』は、1週目から363館で公開され、363→576→852→960館。
他に、2週目などに拡大公開する事が公開前から決まっている作品もあります。拡大時の劇場数があらかじめ報されてますし、増え方が急激すぎることからも分かります。あえて、少数館で公開する理由は分かりませんけど、拡大前に観た人からの評判が伝わることで拡大時に興行収入ランキングの上位に入ろうということでしょうか。
『ウォルト・ディズニーの約束』は、1週目15館→2週目2110館。
『ラッシュ/プライドと友情』は、1週目5館→2週目2297館。
『アメリカン・ハッスル』は、1週目6館→2週目2507館。
『アナと雪の女王』は、1週目1館→2週目3742館。
『風立ちぬ』は、1週目21館→2週目496館。
そういった作品の中には、アカデミー賞狙いで、年末に小規模で公開してアカデミー賞各部門のエントリー資格をクリアし、年明けに拡大公開して投票前に印象づける映画もあります。
『8月の家族たち』は、5→5→905→2051→2411館。
『ローン・サバイバー』は、2→2→2875→2989→3162→3285館。
お礼
いろいろ、ありがとう御座いました。