すべての毛にはヘアサイクルというものがあります。
毛の根元に発毛組織があり、栄養を供給して発毛が始まり成長し、ある長さになると成長が止まり自然に抜け落ちる。
で、ある時期また発毛が始まる。
これを繰り返すのです。
レーザーやフラッシュといった光脱毛系の脱毛原理は、虫メガネを太陽にかざして光を焦点に集めると、黒い物が燃え出すというあの現象です。
脱毛の場合の黒い物とは、毛に含まれるメラニン色素です。
このメラニン色素をターゲットとして毛を焼いてしまうのです。
黒い毛ほどメラニン色素の量が多いため効果的です。
逆に、白髪や産毛などには効果はありません。
毛を焼いたときの熱で発毛組織にダメージを与えて、発毛組織が完全に壊れてしまえば、二度と毛は生えてきません。
発毛組織の破壊ができなければ、毛はまた生えてきます。
発毛組織にどの程度のダメージを与えられるかは、個人差もありますし、光の照射パワーに大きく影響されます。
照射パワーが強いほど脱毛効果はあるのですが、毛を焼いたときの熱は発毛組織だけにダメージを与えるわけではありません。
周辺組織にもダメージを与えてしまいます。
最悪の場合はヤケドです。
ここで、先のヘアサイクルですが、照射範囲の中には様々な段階の毛が存在します。
メラニンが十分にある段階では脱毛できますが、そうでない場合は脱毛できません。
つまり、何度も同じ場所への照射が必要ということになります。
この時、以前の照射で、ヤケドとまではいかないものの何らかのダメージがあったとすると、次の照射では更にダメージを与えてしまう可能性があります。
肌にもメラニン色素があるわけですし。
どの程度の脱毛効果を求めるのか、どの程度の照射パワーなのかによりますが、最善の効果をということであれば、レーザーの場合は20日~30日位の照射間隔といわれています。