それはネット通ではありませんよ。
ネットの上でのセキュリティ上のリスクは、対象となるソフトウェアが少ない場合
小さなリスクとなることがあります。たとえばMacのほうが相対的に安全で
もっとシェアの小さいLinux系OSのほうが相対的に安全です。
ですから、Xubuntu12.04LTSなどの軽量版Linux系OSのほうが有利になる場合もあります。
ともかく、そこで、改めてXPのことを考えてみましょう。
XPを使い付けることができるという主張が広まれば
必然的にXPのシェアは低下していきません。
(StatCounterのWebアクセスにもとづくシェア推移から、XP,8,8.1を抜粋した1年を添付します)
Windows2000はサポート切れになる三ヶ月前に、1%を割っていました。
そういった事情があって、Windows2000特有のセキュリティホールを突いた攻撃は盛んでは無く
また、実際に使っている人が少ないために、問題がおきたことを報じる人は目立ちませんでした。
そもそも、馬鹿にされることがわかっているのに…
サポート切れOSで問題が起きても、報じない人のほうが多いでしょう。
それに対して、XPは2014年1月時点で、まだ10%ありました。
8.1のシェアは、新しいPCの参入を示しますが、それはXP稼働数より小さいわけです。
つまり、攻撃を行なう人にとっては、当時のWindows2000の場合の、10倍もの魅力があります。
(感染率は、累乗的に増えるので、10倍以上の効果があるのかもしれません)
そして、XPを使い続ける意思がある人であれば
そのリスクを小さくするためには、XPのシェアが下がれば下がるほど有利と考えます。
では、なぜ通ぶって、逆にXPのシェアを維持しようとする人がいるのか?
逆説的に、自分がXPを使い続けるつもりが無い人であると考えることができます。
パソコンに詳しい人のほとんどは、パソコンに投資する傾向が強いので
XPしか動かないようなパソコンを使い続けている人は少数派なのです。
実験用としてのXP環境を残しつつも
実際には、ほとんど使わないような人が、XP安全を謳っても、信ぴょう性はありません。
彼らは、いち早くXPに訪れた異常に気づき、対策を立ててくれるわけでも無いのです。
もしかしたら、XPのシェアを維持しつつ延長サポート終了を迎え
「大きな事件がおきるとおもしろい」と考えている人がいるのかもしれません。
「XPを使い続けてもいい」と主張している人のほとんどが
匿名で、なんら責任を負わず、何の保証,補償も提供しないことに注目して下さい。
責任を問われるMicrosoftは危険だと語り
責任を問われるセキュリティソフトベンダーは、XP固有の問題への免責を謳っています。
XPの状況が、今後も変わらないと主張する人は
「これまでは問題が無かった。だからこれからも無い。」と主張しているだけです。
そして、これまでは問題が無かったわけでもありません。
お礼
パソコン初級者ですが、非常によく理解できる説明です。 ありがとうございます。