こんにちわ。
ジャズオルガン、いいですねえ♪
ジャズオルガン、といえば、まず第一にジミースミスですもんね。
ところがところが、「ジミースミスの、これぞ」ですが、
私もずいぶんジミースミスのレコードを買いましたが、【楽器を変える前と後】で、全然別人っぽい印象を受けました。
といいますのは、いわゆる「名器、ハモンドB3」というオルガンは、1955年に出来た楽器なのですが、どうやらジミースミスが実際に使いはじめたのは1960年代に入ってからの様子なんですね。(このへん、実際のところは非常に大きな楽器ですから、B3を置いてあるライブハウスなら、当然B3を弾いていたでしょうし、そうでないところなら、そうでない、という感じだと思うんです。ジミースミス本人がツアーで自分の楽器として持っていくツーリストモデルという組み立て式のB3を買ったのがオカネに余裕のできた60年代にはいってからなのかなあ??という勝手な推理をしています)
ジミースミスというと真っ先にブルーノートですが、ブルーノートが誇りにしている「ジャズの金字塔」といわれる1500番台シリーズは1950年代の作品群ですので、この年代のジミースミスは、「名盤のほまれ高い作品群」であっても、B3の音、ではないんですね。
(もしかすると、ホントはB3を使っていながら、天才録音技士のルディバンゲルダーといえども、この豊潤な音色をレコーディング技術的に生かしきっていなかったのかも?????)
(1950年代にジミースミスが使っていたハモンドオルガンが、何という型番の楽器だったのかは詳しく知らないのですが、グルーヴィーなB3サウンドではなくて、いわゆる教会のパイプオルガンの音をより忠実に電気オルガンでも再現することを目標にした楽器のようです)
というわけで、私の場合、黄金のブルーノート1500番台シリーズにえらくオカネと期待をかけたわりには「あれえ?こんなはずではなかったぞお?」というものが多かったです。
1960年代のブルーノート4000番台や、ヴァーヴレーベルに入ると、ハモンドB3+ジミースミスの本領発揮になってきます。
わたしの「偏見と思い込み」でいきますと、テナーのスタンレー・タレンタインと一緒の作品はみんなゾク!っと来ます。
ファンキーでワルっぽいテナーのシャクリ上げが得意な
タレンタインに、地の底を這うがごとき、ハモンドB3の回転式レスリースピーカーから繰り出されるフットペダルの低音がズーン、と来た時など、思わずイッてしまいます
(^^)
(でも、マイルスデイビスをして、「タコのように手足を自由自在にあやつるジミースミス!」といわれていますが、実際のレコードを聞いても、本物のライブを見ても、足ペダルをほんとうに踏めるのはスローナンバーの時だけです)
中速度以上のテンポでは、左手がベースをひいて、足は音量ペダルの上に載っているだけです。
アップテンポになると、もう足は完全に遊んじゃってました。(せっかくの貴重なライブなのに、そんなとこばかり注目してしまった私って一体・・・^^;)
タレンタインと一緒なら何でもokだから、挙げていくときりがないのですが、ほんとの偏見で一枚だけっていいますと、貨物列車にぶらさがったジャケット写真の「ミッドナイトスペシャル(ブルーノート4078)」かなあ★
・・・という偏見と思い込みでした。
「ジャズ批評社」で出ている、「季刊ジャズ批評No.105 ジャズオルガン」をぜひ買ってみて下さい。
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お礼
大変参考になりました。 ありがとうございました。