”日本はアイヌ民族や沖縄他の方がいらっしゃっても、
一様単一民族ということになってます”
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アイヌや沖縄は、違うといってもDNAレベルでは
縄文の血が濃い、という程度です。
米国のように、肌の色がまるで異なる、というわけ
ではありません。
”日本では差異は差別を生むからタブーにしようという考えがあるように思えます。”
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申し訳ないが、この部分、意味が解りません。
”東南アジアやカナダなど複数の民族が共存する国となれば、差異を否定できません。”
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複数の民族が共存、といえば米国でしょ。
米国こそ典型的な多民族国家です。
”どうやって統合しているのでしょうか?”
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これは米国の例が参考になると思います。
米国では当初は、欧州白人文化に統合されるだろう、と
考えられていました。
しかし、現実はそうはなりませんでした。
それで次は、人種のるつぼ論が盛んになりました。
つまり、色々な文化が統合され、全く新しい米国文化
米国人が醸成される、と考えるようになりました。
しかし、現実はそれも否定しました。
現在では、民族の特徴がそのまま残り、共存していく
他ない、と考えられています。
これを「サラダボール論」といいます。
民族が異なる人達をどう統合するかは難しい問題です。
米国が現実にやっているのは次のような政策です。
1,愛国心を強調する
例えば、学校で国旗に敬礼するとか、異常とも思えるほど国旗を重要視します。
2,戦争をやる
敵が居る方が団結します。
湾岸戦争の時の大統領の支持率は90%にも達しました。
アイゼンハワーは、米国の戦争好きを軍産複合体制に求めました。
3,成長し続ける
米国は移民の国です。
移民というのは、その国に来る方が得になるから来るのです。
つまり、経済的利益を求めて渡米する訳です。
政治的自由は少数でしょう。
だから、米国人になれば得になる、と信じ込ませる必要があります。
その為には成長を続ける他ありません。
米国のような寄せ集めの国は、落ち目になると脆いと
思われます。
理想的国家といわれた多民族のローマ帝国に似ています。
昇り龍の時は良かったのですが、落ち目になった途端
崩壊してしまいました。
異民族が団結して、うまくやっていけるのか。
米国が今後、どのような道をたどるかは、人類にとって
非常に重要な問題だと思われます。