m123xk さん。40代素人のおっさんですがよろしくお願いします。
>手巻きの時計でいっぱいまで巻くとそれ以上巻けないようになる時計がありますが、そこまで巻かないほうがいいという人がいます。95%くらいがいいと。…
率直に申し上げます。その加減、普通人は出来ますか?出来たらスゴイですね!
時計としては、フルで巻き上げが基本と思います(そういった設計のはず!)
時計を大事にされるお気持ちはとてもわかりますが…結局、中の『ゼンマイばね』の劣化で切れちゃうんです。何があろうとです。
私の拙い経験ですが、フルメンテしたアンティークオメガの手巻き(ぜんまいも当然現代の材質の新品)にしましたが、2年たったある時、リュウズを回し巻き上げしていた時、不意に抵抗が無くなり…これがゼンマイ切れです。時にはフルまで巻かずとも切れちゃうんです。時にはネ!機械モノ。人間と一緒で完璧ではないのです。
時計を大事にされるならば、巻き上げの限界をうんぬんより、巻き方、そして、巻き終わりの時に不用意な力を加えない事と思いますよ。
巻く時…
リュウズを正転~逆転を繰り返しながら指でチョリチョリと巻き上げると思いますが、その際にあまりガシガシとしない方が良いと思います。(機械を大事にするのは、変な力や過渡的なスピードを加えない)
巻き終わりの時の注意…
リュウズを回してゼンマイが巻き上がってくるとリュウズの巻き加減に抵抗が出ます(巻き加減が重くなる)この加減をわかれば、そろそろフルで巻き上げとなります。一方、それがあまり感じないムーブメントもあります。なので、リュウズを巻きつつ、いつフルの状態でリュウズが回らなくなっても大丈夫な程度にリュウズを巻くあなたの指の力の加減をします。ある瞬間、リュウズが動かなくなっても指がスライドする感じです。
それと、とても大きな誤解をされてるかもしれませんが(誤っていましたらすみません)、ゼンマイは『消耗品』です。いつかは必ず切れる動力発生装置なのです。だからメーカーも常時スペアの主要部品の一つとしているはずです。
私自身、Ωスピマスやロンジン13ZNクロノ、他古い時計で手巻きを幾つか所有していますが、巻き上げの個性はムーブメントで異なる!
そして、巻き上げ限界の数パーセント前…自分の時計の全停止状態からの巻き上げで、一つの時計でも常に一定ではないです。(私は常に巻くときの回数を数えてます。前回は40回でフル、でも今日は38回とかね)
確かに大昔ですが、私も貴方と同様の話をされる大先輩がいました。でも…数人の時計職人からは、そこまで神経質にならなくても…とも言われました。それより大事なのは、前述の巻き方、巻き終わりの手の抵抗の感覚やフルになったときの指を滑らせ過渡的な力を与えない事ではと思います。機械って、淡々と動くのは得意ですが、外的な変動は弱いのです。リュウズをフルで巻く怖さは巻き上げでストップしても自分の手の力でリュウズを回し過ぎてゼンマイ切っちゃうという事です。でも、中途半端なトルク状態の時計できちんとした時間も出ませんし、日常使いでは…(私は巻き上げで抵抗を感じた段階で、あ!そろそろ!と思って、ゆっくり感覚を楽しみながら、自分なりに慎重に巻き上げます)
公的な部分と私的な話もありますが、ご検討の一手になれば幸いです。失礼しました m(__)m
お礼
いつもありがとうございます。時計を買ったらまたお世話になるかもしれません。
補足
正転と逆転を繰り返すとありますが、正転だけではダメなのですか?