ファイルはファイルと言うしかありませんけどね。
事務用品としてのファイルになぞらえたコンピューター用語です。
ただ、これを詳しく説明するとしたら、概念自体を理解する必要があります。
ファイルは、データの管理単位の一つとも言えます。
アプリケーションソフトで作成したデータを、保存する場合に
あるいは再読み込みする場合に、ファイル単位で読み込むようになっています。
たとえば、ワードプロセッサーで作成した文書データなら
何ページもの情報を、一つの文書ファイルとしてまとめて管理します。
一般的にはWindowsなどでは、それは文書ファイルを表すファイルアイコンとして表示されます。
WindowsやMacOSXなどのOSの機能の一つが
こういったファイルの管理機能で、その互換性によって
WindowsパソコンとMac、それにデジタルカメラやデジタル家電などの間で
同じデータを、ファイルとして受け渡し、必要なソフトウェアが揃っていれば共用することもできます。
マイクロSDは正確にはSDカードを小さくしたもので、マイクロSDカードと呼ぶのですが
この中にも、通常はFATと呼ばれるファイルシステムが構成されていて
デジカメやパソコンの間の受け渡し、プリンターなどでファイルを読み込み印刷できるものもあります。
ファイルシステムは、データ保存のための素子や磁気記録体に
論理的な線引きを設け、駐車場に白線を引くように
ファイルを保存する場所を定義することを基本的な役割としています。
そのほかに、データの喪失を防いだり、効率化を計るための仕組みが組み合わせられたりします。
(Windows用語としてはファイルシステムという言葉は一般的ではなく、呼び替えで対処しているようです)
マイクロSDなどで使われるFATは非常に古い技術ですが
古いがゆえに、WindowsでもMacでもデジタル家電などでも
共通に使うことが容易です。
反面、WindowsはNTFS,MacはHFS+,HFS
デジタル家電は機種によってさまざまですが、XFS,ext3などいろいろと
それぞれ高機能な、ほぼ特有のファイルシステムを基本としています。
マイクロSDは故障率やトラブル率がけっして少なくは無く
そこには古すぎるFATを用いるリスクも含まれるかもしれません。
もっとも…かといってNTFSなら万全ということでもなく
データの保全は、二重三重それに遠隔地保存などのバックアップによってのみ実現されます。
ファイルは、それを扱うソフトウェアの仕様や仕組みによって
WindowsでもMacでも共通に使うことができるものも多く
また、NTFSにでもFATにでもHFS+にでも保存すること自体は自由にできます。
実際には、ファイルの中の情報のあり方は多様で
まったく扱えない、扱えるけど本来の役割を果たせない
変換ソフトを介する必要がある、追加ソフトが必須など、いろんな状況がおきえます。
事務用品のファイルを開いたら、英語の文書どころか
アラビア文字やデーヴァナーガリー文字が並んでいたり
ジグソーパズルが袋に入っていたり
あぶり出しの紙が入っていたり…そのくらい、多様な内容がありえます。
そして、ファイルとして保存されているのはデータだけでなく
Windowsなどの仕組みそのものも、システムファイルや実行ファイルなど
ファイルの集合体として存在しています。
こういったコンピューターでのデータ管理の仕組みを
概念的に捉えておかないと、トラブルがおきたときに
どうすれば復旧できればいいのかわからなくなったり…
どうすればデータを保全できるのかわからなくなるので
パソコン入門書の類を読んでみたほうがいいかもしれません。
お礼
ありがとうございました 何となく解りました パコンの類いの機器は全くの素人ですので 今後とも宜しくお教えのほどお願い申し上げます。