Shadeは、基本的にはスプラインでモデリングをおこなうので、Shadeだけで製作する場合もIllustratorと同じような感覚で作業することになります。(ちょっと乱暴な言い方をすれば、Illustrator三次元版といえなくもないかも。ただし、基本的にはEPSなどで立体化したものを出力する機能はありません)。
しかし、たとえばパスファインダのようなツールはないので、二次元的なスプライン(三次元のもとになります)を描く上ではやはりIllustratorのほうがずっと便利ではあります。
というわけで、Illustratorからデータをインポートすると能率的なケースが多々あるといえます。
インポートできる形式はEPS、AIともIllustrator8です。(Shade6まで。Shade7も手元にあるのですが、未確認・・)。
基本的にIllustratorのオブジェクトをShadeでどのように利用できるかというと、
A)そのまま平らなオブジェクトとして利用する。(たとえば、Illustratorで描いた星をShadeで紙を切り抜いた星として、好きな方向からパースをつけて見ることができます。道路の地図などは、このやり方で簡単にパースがつけられます。この場合、Shadeでは特に加工する必要はありません。見るアングルを決め、ライティングをするだけです)。
B)おっしゃるように、掃引する(厚みをつける)。
C)回転体の断面にする。(たとえば、壺の断面の半分の形をIllustratorで描いて、インポートすると、縦の中心線を基線にして、立体的な壺にできる)。
D)パイプなどのラインの基準線にする。(たとえば、ハートの形に円を掃引して、パイプでできたハートが作れる)。
E)断面形状を結んで立体を作る。(たとえば、舳先から船尾に向かっていくつかの断面をIllustratorで準備して、それを結んで、船の形を作る)。
などといったことができると思います。
そのほか、家の展開図のようなものをIllustratorで用意して、Shadeで壁を三次元的に床から直角の方向に回転して立ち上げ、組み立てるといったこともできますが、これはあまり実用的な作り方とはいえません。
注意点、問題点は、基本的な意味ではとくにありません。
細かいことをいえば、複合パスはそのままでは扱えない(ちょっと手を加えれば、扱えますが)。
閉じたオブジェクトでは、アンカーポイントが開始と終点がだぶった状態になる(ふつう気にする必要はありません)、Illustratorでグループ化しておくと、それをShade側でも生かすことができる、などという点があります。
まとめとしていえば、Illustratorのデータ(オブジェクト)はとても便利にShadeで利用することができますが、そのままオートマチックに3D化するというわけにもいかず(上記Aをのぞく)、あくまで素材、パーツの元にできる、という感じだと思います。
お礼
Shadeで出来ることが良く分かりました。 また、アドバイスを宜しくお願いします。