Windowsが世界のすべてという感じで説明すると既出の説明でいい気がしますが…
本質的に、それはハードディスクの名前を変える機能ではありません。
HDDは、現在のWindowsPCの基礎となったIBM PC/AT(およびその互換機)では
HDDの中に、パーティションを作成した上で利用するようになっています。
MacOSXなどでも違いは大きくとも、似たようなものです。
最近のWindowsでは、ひとつのHDDしか備わっていないのに
C:ドライブとD:ドライブに分けられている場合がありますが
このC:やD:というものをドライブレターと呼びます。
これは、ほぼMS-DOS,Windows特有のもので、現行OSとしては
MacOSXやUNIX系OSでは使われていません。
ローカルディスクC:といった名称は、そのドライブという管理単位に対して
導入時のドライブレターに基づいた"ボリュームラベル"が付与されたものです。
HDDの名前ではなく、その中の、ひとつのパーティションの名前なのです。
(構成によっては、それはパーテイションでは無い場合もあります)
ですから、Windowsとしてはこれは自由に変更できますし、影響は通常ありません。
ドライブラベルではなく、ボリュームラベルという名称があるのは
ボリュームラベルという言葉が、MS-DOS,Windows固有のものでは無いからで…
IBM PC/ATの規格に含まれているわけですが、より広く使われているものです。
ボリュームラベルは、ドライブレターを用いないMacにおいて
特定の保存媒体(パーティションやディスク等)を識別する上で
必須のものとして使われてきました。
(ただし、Macは使わないので、最近のMacの場合は知りません)
20年前には、MS-DOS,Windowsではボリュームラベルは設定されないことも普通で
Macでは、導入時に必ず設定され、日常的に利用されました。
(ただし、明示しなければ"名称未設定"と設定された。MS-DOSの場合名称が空のまま)
ボリュームラベルは、OSが付けたからそのまま使うのではなく
管理者自身がわかるように、独自に命名するのが当たり前とも言えます。
必要であれば、Windowsでドライブレターを変更することもできるのですが
Macではボリュームラベルを変更することが、同等の意味を持ち
どちらも、ソフトウェアの設定に対して、対象のファイル等を見失う事故がおこりえます。
まぁ、MacのBootCampでWindowsを使っているような場合以外には
ボリュームラベルを変えても、問題がおきることは無いとは思います。
実際の現行のMac(MacOSX)がどう管理しているのかは知りません。
なお、パーティションに対しては、ボリュームラベルと共にUUIDという
重複することを忌避される、特有たるべきIDコードが付与されます。
(特殊な手順を踏まないかぎり、実質的に重複することは無いでしょう)
Windowsでは、ドライブレターベースで、基本的な管理をしますが
UNIX系OSのLinuxでは、やろうと思えば、ボリュームラベルでもUUIDでも管理できます。
Windowsもドライブレターを変更するような場合には
UUIDを基準として管理していると思いますが
通常の利用では、UUIDを使って識別することはできません。
ユーザー向けに、UUIDを使った判別や操作を行なうツールが無いからです。
この欠点は、起動不能になったPCのHDDをとりはずして
別のPCに繋いでデータを取り出そうと考えた場合などに
混乱を招く可能性があります。
作業用に用いたPCのD:ドライブがE:ドライブになり
壊れたPCから持ってきたHDDがD:ドライブに割り込んできたりします。
これは、正常なドライブと異常のおきたドライブを取り違えて
バックアップデータを、壊れたデータで上書きするような事故をおこしかねない仕様です。
Linux等では…たとえばUbuntuでは、作業のために持ち込んだHDDなどが
位置取りにおいて、割り込んで手違いが起きるような構成を避け
初心者のミスを防ぐように構成されています。
しかし、Windowsは"充分な技術的知識を持たない人が管理しないこと"を前提にしているかのような
奇妙な動作が、はしばしに見え隠れするのです。
もちろん、そんな作業を、充分な知識がない人はやらなければいいのかもしれませんし
ボリュームラベルとして、どのPCのどのドライブか?
詳しく記述しておけば、問題を回避できるかもしれません。
つまり、Windowsにおいては、普遍ではないドライブレターだけでなく
ボリュームラベルを、もっと積極的に使うべきものでは無いかと考えています。
ただ、Windowsは使わないので自分ではほぼ使いません。
それに、ボリュームラベルに使える文字数はそれほど多くは無く、工夫も必要です。
UUIDと違って、自分で付けられるからこそ、重複を自分で招く恐れはあるのです。
お礼
ありがとうございました。疑問が解決しました^^