う~ん,piyocchiさん,「蛇足」の方がこの質問の正解でしょう。
と言うことで,科学の専門家ではなく,髪の毛の専門家です。
もうちょっと現実味のある数値で説明しますね。
日本人の髪の毛は,105000本と言われています。(まぁ,面倒くさいので100000本と書かれていることが多いですが・・・)
髪の毛の寿命は,3~5年です。
で,1日平均72本前後が自然脱毛していると考えられます。
つまり,1日平均0.068571428571428571428571428571429%の髪の毛が抜けていると計算出来ます。
まぁ,単純に0.07%としましょう。
で,この0.07%と言う数値は,人間の認識(感覚)限界を遙かに超えている(下回っている)数値なのです。
もちろん,この72本がまとまって自然脱毛しますと,その部分に穴が開いたように見えるため,誰でも気づくのですが,あっちで1本,こっちで1本というように抜けますので,piyocchiさんがNo.2で「蛇足」として書かれているように,気づくことがないのです。
今度は,1ヶ月間(30日間)で考えますと,脱毛率は2.06%です。
piyocchiさんがNo.2で例として挙げられている鉛筆なら,気づく割合になると思いますが,髪の毛はもっと細いです。
つまり,髪の毛の1000本が生えている面積は鉛筆などに比べ小さいため,その中の20本程度が抜けても,その1本1本が占める面積がさらに小さいため,非常に認識しづらくなっているのです。
しかも,髪の毛は頭皮に対して直角に生えていません。
髪の毛を立たせるヘアスタイルをしていれば,まぁ,私たち専門家でしたら,気づくこともあるかもしれませんが,たいていの場合は,髪の毛は寝ています。
そうしますと,抜けた髪の毛が覆っていた部分は,他の髪の毛がきちんとフォローしていることになります。
ですから,まず,私たちプロでも気づくことがありません。
もし,その人が生まれてから1度も髪の毛をカットしたことがないとしますと,この場合,数ヶ月後にはその変化に気づくことがたまにあります。
でも,そのような人は希です。
つまり,ほとんどの人は,1ヶ月に1度なり,数ヶ月に1度は髪の毛をカットしているはずです。
つまり,ヘアスタイルがリセットされているのですから,気づきにくくなっているのですよ。
確かに,これは「積分の問題」と言えますが,その前に「心理学の問題」と言えると思います。
人間誰しも,比べるときは「○○の□倍」とか「○○の1/□」というように捉えてしまう傾向があるのです。
しかし,人間は,コンピュータなどとは違い,かなりファジーに出来ています。
ですから,ある一定の割合を超えてしまうと,認識不可能になってしまうのです。
髪の毛1本が占める面積は,髪の毛が生えている面積の何分の1でしょうか?
私にも認識出来ませんが・・・。