東京在住で、このCMは観たことがなく、大学の名前も知りませんでしたが。
少し興味を持ち、大学公式サイトやYouTubeなどで観てみました。
YouTubeには「歌っている関取花がなぜ紅白に選ばれないんだ!」といったコメントもあり、熱く支持している人がいるのもわかりました。
また、最近は関東でも放送されているらしいことも知りました。
このCMを、ミュージックビデオやショートフィルムとして観たら、確かに評価には値するものだと思います。
歌詞の内容やその発せられた視点、出演者やダンスの振り付けや撮影した場所などに、賛否があるにしても。
否定でも賛美でも何らかの反応があるということは、メッセージが“届いた”ことの証ですから。
関西でもたぶん有名ではない歌手と出演者で、よくやったという印象です。
しかし広告として見ると、否定に傾くと思われます。
「こんなこと大学から言われたくない」「こんなメッセージする大学に行きたいと思うか?」「ダンスも背景も気持ち悪い」「こんな映像センスの大学に行きたいか?」など。
特に大学に行く側からの反発は、大学に行かせる親の側よりも大きなものとなるでしょう。
(そもそも「CMで大学を選ぶか?」という問いもありますが)
個人の歌としてはよくても、それを大学の姿勢と一致させて送り出すのは無理があったようにも思えます。
その点をayasuhiroaaaaさんご自身も、「このCMを聞いてどうでしたか?」と表現されていますね、TVCMなのに“見て”“観て”ではなく。
もうひとつ、CMの送り手・作り手の側から。
(私は、TVCMではありませんが広告の企画制作を十数年していました)
これは神戸女子大学のCMになっているのか疑わしいです。
ほぼ“女子校”ということしか表現できていません。
撮影場所はどうも神戸女子大学ではなく、神戸市内ですらなさそうです。
どういう特色がありどういう勉強や経験ができるのかもわかりません。
辛うじて“真面目”ということは表現しているようですが、YouTubeで過去の神戸女子大学のCMと観比べたところ、それが一貫した姿勢でもないようです。
CMを観て気になった人がネットで検索するからそれでいい!という考えもあるでしょうけれど、私は神戸女子大学のサイトのトップページからCM特設サイトに飛んでしまったので、どんな大学かほぼわかっていません。
CMで興味を持った人の大部分は、たぶんCM特設サイトだけ見て満足してしまうでしょう。
こういう見方をして否定的な意見をする一般消費者も少なくはないと推測します。
結論は、歌手や出演者のCMとして、映像作品としてはなかなかいいけれど、神戸女子大学のCMとしては否定的で、広告として成功しているとも思えない。
同じ大学なら2011年まで、緑川ミドリより前までが、特色などにも触れていてよかったと思います。
お礼
ありがとうございます。