• ベストアンサー

アメリカンヒストリーXついて・・・

ちょっと古い映画で申し訳ありません こないだ友だちと アメリカンヒストリーXの話をしてたんですけど 友人いわくあの映画を見たら ヒップホップ(おもにラップ)が好きなんて言えなくなると言ってました それで今自分が見終わったのですが・・・ あれは人種差別の問題だけを扱った 映画じゃないですよねー? どちらかといえば家族とか友情をテーマにした映画のように感じたのですが、 うーん、なんと表現していいのか・・・ この映画について みなさんなりのディープな見解を 聞かせていただけないでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#3200
noname#3200
回答No.1

僕は最大のテーマは「貧富の差がもたらす階級問題」だと思います。 アメリカの社会構造上、本来接点がないはずの黒人と白人が同じ街に住み、同じ学校に通うというシチュエーションの裏には、主人公兄弟が白人であるにも関わらず貧しいという背景があります。 彼らの白人至上主義はKKKなどのそれとは違い、「自分達が貧しいのは、黒人が自分達の取り分を横取りしやがるからだ。クソッ、黒人のクセに!」というかんじです。一方黒人達は「がめつい白人どもめ、いつまでも一人占めできると思ったら大間違いだ!」と考えてすべての白人を敵視しています。本来この両者は被搾取者という意味で仲間であるはずなのに、お互いに本当の敵が見えなくなっています。 かつて、キング牧師、マルコムXの両巨頭は「世界中の被搾取者が手を結び勝利を勝ち取ろう」という壮大な計画を掲げましたが、2人ともそう言ったとたん暗殺されてしまいました…。 話がそれましたが、映画にでてきた黒人、白人は双方とも被害者で、本当の適は誰だ!というのが重要なところなんじゃないかと思います。刑務所で仲良くなった黒人や先生役の黒人と、兄とのあいだに生まれた信頼関係は「弱者同士の協力」の可能性を示唆するもの、家族思いな兄の態度は貧困や闘争からの脱出がもたらす幸福の具体的な一例という意味がこめられているように感じます。 映画の結末は白人少年が黒人少年に殺されてしまいますが、現実社会では逆のパターンも起こっているでしょう。「アメリカンヒストリーX」はフィクションであってフィクションではない、十分起こりうる話です。 スパイク・リー監督の「DO THE RIGHT THING」という映画は黒人が主人公のこういうかんじの映画です。気が向いたら見てみてください。 こういう映画を見ると、つくずくキングやマルコムが生きていたら…なんて考えてしまいます。

rasta
質問者

お礼

回答ありがとうございます とてもわかりやすい表現でpittariさんのおっしゃりたいことは十分に理解できました。私の場合はこの映画を観てすごく衝撃を受けて。でもそれがどうしてなのかっていうのもわからず、とまどってしまって・・・。こんな風にキチッと言葉で説明できるのはとてもうらやましい限りです。これを読んだうえでもう1回観てみることにします。(あまりにも気になって、今日DVDを買っちゃったんですよねー)そうそう「DO THE RIGHT THING」も前からすごく気になってたんですよー。 でもこの手の映画って観るのに気合が必要ですよね(笑) 今度元気なときに挑戦してみます! あとほかにもいい作品があったら教えてください!

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A