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オープンリールデッキのダイナミックレンジ
- ティアックX-10Rを使用した録音について疑問があります。テープ速度を速くすると高域が延びるのか、そしてダイナミックレンジは影響を受けるのかを知りたいです。
- また、テープ速度が遅くても速くてもヒスノイズが大きいのですが、これは古い機械の劣化によるものなのでしょうか?オープンリールデッキのイメージとは違う音質になってしまっているのかもしれません。
- 以前はオープンリールデッキの録音と編集に憧れていましたが、ヒスノイズの問題があり、少し失望しています。オープンリールデッキのダイナミックレンジと音質について詳しく知りたいです。
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>テープ速度を速くすると高域が延びますが、全帯域のダイナミックレンジも大きくなるのでしょうか。 大きくなりますよ。 単位時間辺りの記録面積が倍々で変化しますので S/N 比も 6dB 単位で変化し、Dynamic Range も 6dB 単位で変化します。 >また、テープ速度が遅くても速くてもヒスノイズが大きい感じがするのですが、古いせいでしょうか。 Tape 速度を 2 倍にして記録面積を 2 倍にすると録音可能な Peak Level も 6dB Up します。 しかし、その Merit を知らずに同じ録音 Level で録音していてはせっかくの Dynamic Range 拡大の恩恵を得ることができず、Hysteresis Noise も同じままです。 一般に 4 Track 9.5cm/sec の録音では Peak Level が 0VU を超えないように、できれば -10VU ぐらいに留めておいた方がすっきりした音になるものでしたが、2 Tack 38cm/sec ともなると並の音量でも 0VU に届かせ、Peak 音ともなると +10VU に届かせるほどの録音 Level でも心配のないものでした。 計算上も 2 Track は 4 Track の 2 倍、38cm/sec は 9.5cm/sec の 4 倍ですので 2 × 4 = 8 倍 = 2 の 3 乗 =6dB × 3 =18dB・・・-10VU ぐらいに Peak を持たせていた録音が +8VU までは余裕で録音できるというものになります。・・・Low Noise High Dynamic Range 型の Tape を上手に Bias Equalization Setting すれば更に 10dB 近く Dynamic Range を広げることができますので、Revox A70 系のような VU Meter の小さな Tape Recorder でも安心して高 Level 録音できるものでした。 Professional User の 1/2inch 2 Track Master Recorder では更に 2 倍ですから +14dB! VU Meter を振り切るほどの勢いまで録音 Level を上げられます。 きちんと整備されている Tape Recorder であればこうなるのですが、Bias Equalizer の Setting がずれていたり、Head の Azimuth が狂っていたり、Tape が Back Coat 剤が劣化して粉を吹くほど古いものであったりすると大幅な Hysteresis Noise や歪が発生しますし、Amplifier 部の素子が傷んでくると残留 Noise や Dynamic 歪が Hysteresis Noise や歪を底上げすることにもなります。
お礼
説明書には0VUを超えないように録音して下さい、とあったので19でもそうしていました。 でも9.5で0VUまで、と考えると19だと+6VUまで大丈夫だと言うことですね。 >Amplifier 部の素子が傷んでくると残留 Noise や Dynamic 歪が > Hysteresis Noise や歪を底上げすることにもなります。 それもあると思います。 早速のご回答ありがとうございました。