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非和声音を含むギターフレーズとかについて
一つの考え方で、アベイラブルノートスケールというものがありますよね。 これはコードトーン、テンションノート、アボイドノートが集まって各々のスケールとなっています。 例)Cアイオニアンスケールはコードトーン(C、E、G、B)、テンション(D/9th,A/13th), アボイド(F/11th) 疑問なのですが、アベイラブルノートスケールは音階で表されていますが、 スケールで表記されている時には9th→2nd,13th→6thと1オクターブ下げられてます。 個人的に、一度三度五度七度と積み上げて、テンションを下に持ってくるようなボイシングを しない以上テンションノートはコードトーンのオクターブ上で鳴らないと気持ち悪い響きになると思うのですが 9th=2nd,13th=6thである以上、メロディとかフレーズやリフで1オクターブ下げたテンションノートが鳴らされても「テンションの響き」と言えるのでしょうか。 具体的には、key=Cで普通の並び(言い方がわからないので察してください)のCM7コードが鳴っている時に、ギターで5弦開放のAを刻み続ける時に、これは 「13thが鳴り続けてる」と言えるのでしょうか。 上のはホントに極端な例で、いろいろ怪しいので細かいことはご容赦ください。 ようするに、アベイラブルノートスケールとかで言われるようなテンションノートの音の高さはなんでもいいのか、あるいは1オクターブ上の、本来テンションとして使われる高さを守るべきなのか ということです。 経過音とかで片付けられてしまえばそれまでなのですが、メロディではなく、ギターリフとか 作るときの非和声音の扱いにモヤモヤする部分があったので質問しました。
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- John Eagle(@john-eagle)
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はじめまして。ギター、ベース暦:約40年、52歳の男性です。 若い頃に楽典でコード理論や和声学を勉強しました。 まず、「テンション」についてですが、私の理解では、テンションの意味は「張り・緊張」で あり、コード(和音)においては、基本的なコード構成音を高く積み上げた(高層化した) もので、その高く積んだ音を「テンション・ノート」、その和音全体を「テンション・コード」と 呼ぶ…と理解しています。 また、テンション・ノートは「ルート音から完全八度(オクターブ)の間に入れない」、つまり、 「九度以上離す」ことが基本だと認識しています。 ですから、例えば、CM7(13)というコードの場合、十三度の「ラ」の音は「ルート音より九度以上 離す」に合致しますのでOKですが、十三度のオクターブ下の長六度のラを鳴らしてしまうと 「九度以上離す」に合致していないので、CM7(6)はテンション・コードとは呼ばないと思います。 因みに、CM7(13)を鳴らす場合、十三度のラのオクターブ下、つまりルート音から長六度の「ラ」の 音は鳴らさないことが原則です。 テンション・ノートは1つだけにして、オクターブ下の音は重複させないということですね。 マー、考えてみますと理論は理論であって、CM7(6)を鳴らしてみると長六度の倍音成分も同時に 鳴っているので、体感的には「テンション・コード」として聞こえなくもないですが・・・。 音楽の理論は完璧、完全無欠に受け止めがちですが、実は後付けの部分もあり、いい加減と言うか、 どうにでも解釈できるというか…という側面もありますね。 例えば、ハ長調において「ラ・ド・ミ・ソ」があった場合、Am7と表現するのか、あるいはC6と表現 するのか? 議論は色々あろうかと思いますが、結局のところ、どちらでもイイのです。 大切なことは、実際に演奏した(音を出した)時に「どう聞こえるか?」が最も重要であるワケで、 その意味からすると、今回のご質問は的を射た素晴らしい内容だと思います。 ※「的を得た」と言う人が多いですがNGです!正しい日本語は「的を射た」ですネ。「的」は 得るものではなく、矢で射るものです。 それから、アベイラブルノートのスケール上で、ハ長調(C)で言う9th(レ)、13th(ラ)を オクターブ下の2nd(レ)や6th(ラ)でも示している件ですが、オクターブ違いの同じ音程で あると言うことは、9thや13thにあたる音は、スケールをオクターブ上に移すと、2ndや6thに 位置関係が変わるため、9th→2nd,13th→6thと言うように表されていると思います。 以上です。 少々、余計なことまで書いてしまいました。 楽しい音楽Lifeを! 長文、失礼しました。