NT5もC-2も実機を持っている訳ではありませんが...
いろいろなサンプルを聞く限り、C-2はオフマイクでは使い物にならないと思います。周波数特性表で見ても300Hzからダラ下がりなので、近接効果を前提にしたものでしょう。ステレオペアと言っても、せいぜいアコギ用かドラムセットのオーバートップ用くらいでしょう。
どうしても安いマイクが良ければ、せめてFostex MC10STを購入することをお勧めします。 Behringerは「予算がないけど必要な機材だから音質が悪くても仕方ない」ときに買うものですが、MC10STなら音質もそこそこマトモです。
>> 録るコツなど //
正直に言って、モノラルマイク2本を自分でセッティングしてステレオ録音するのは、初心者にはけっこう難しいものです。
まず、ホールの中でどこがいちばん録音に適した場所かは、ホールや編成によります。3点吊りが使えるにしても、高さや前後位置は微調整しなければなりません。つまり、「どこにマイクを置くのが良いかを見つけるスキル」が必要です。
次に、マイクの置き方として、いわゆるX-Y方式、ORTF方式など、様々な方法があり得ます。場所との兼ね合いで、どういう置き方がベストかを選ばなければなりません。
しかし、今回はもっと重要な問題があります。
>> 演奏会でホールレコーディング //
ということは、客入り状態で録音する訳ですよね?
当たり前ですが、いくら録音に適しているからと言って、客席のど真ん中にマイクスタンドがにゅっと立っていたら、客としては面白くありません。まして、舞台上にスタンドを立てる訳にもいきません。今回は、「高音質で録音するコツ」ではなく、「客の迷惑にならないように録音するコツ」のほうが重要です。
まず、学校の講堂ではなく、市民会館や文化センターなどの設備の整ったホールであれば、3点吊りマイクを借りられないか検討した方が良いでしょう。これなら客の迷惑にならず、高音質で録音できます。持ち込みマイクではなく、設置済みのマイクしか使えないかも知れませんが、それでもNT5よりは良いマイクを吊っていると思います。
自前のマイクで録音する場合、舞台のヘリに沿う形で、客席通路にスタンドを立てることになるでしょう。マイクが舞台の高さより少し上に出るようにしておけば、それほど目立ちません。中央に寄せるのが良いか、AB方式的に離すのが良いかは、リハーサル時に試して決めてください。
この場合、録音担当者がどこに陣取るかも問題です。最前列の席に座るならともかく、舞台袖などで録音するのであれば、50m~100mのケーブルが必要になります。買うと高いので、自作した方が良いでしょう。
なお、客席通路にケーブルを通すときは、事故を防ぐために必ず養生をして、お客さんが引っ掛けないようにしなければなりません(万が一事故が起こったら、ごめんなさいでは済まされません)。マイクスタンドも同じです。また、消防法上、所轄消防署長への届出が必要であったかと思います。
という訳で、客入り状態でレコーディングをするというのは、音質以前に気を使うところがたくさんあるのです。
お礼
貴重なアドバイスありがとうございます。 確かに、お客さんありの「ライブ」なコンサートなので、お客さんの邪魔にならないセッティングが必要ですね。 ぜひ参考にさせて頂きます!