わたしが正解をお教えいたしましょう。
それは「大根の月」というドラマです。間違いない!!
フジテレビ系で月曜夜10時から1時間枠でやっていたサスペンスシリーズの一編ですね。
主人公は萬田久子。小学生の息子と家庭にはあまり関心のない夫(辰巳琢郎)、
嫁である萬田を嫌い、孫を溺愛する姑の4人暮らし。
萬田は、とても料理上手で厳しい母親に育てられました。
萬田が子どもの頃、母親の手伝いで大根を薄切りにしているとき、手元が狂って
大根の端が欠けてしまうとひどく叱られるので、母親が見ていない隙に
失敗した大根をこっそり食べて証拠隠滅をしていたことを、
朝の青空に浮かぶ白い月(半月と満月の間ぐらいの)をみると、彼女は思い出します。
「料理をきちんとするには良く切れる包丁でなければ。
だから、包丁はいつでも良く切れるように研いでおくのよ。」
そう言い聞かせられて育った萬田は、嫁いでからも
ヒマさえあれば包丁を研いでいました。
その包丁で夕飯の支度をしている最中、ハムを切る包丁の横に息子の指が!
息子がつまみ食いをしに来たんですね。萬田は「あぶないからダメよ!」
と叱るのですが、懲りない息子は再び包丁の下に指を入れ、指は切れてしまいます。
萬田は切れた指をタッパーに入れ、必死に病院へ向かうんですが時すでに遅し。
指はつながりませんでした。
当然孫を溺愛する姑は大激怒。
「料理人でもないのに毎日包丁を研いでいたあんたのせいだ」
「孫はあんたのことが嫌いだ。指を切り落とす女に母親の資格はない」などなど
萬田を罵倒しまくり、夫も彼女を守ろうとはせず、
結果いたたまれなくなった萬田は追い出されるように離婚してしまいます。
ところが何年か後、ひとり寂しく暮らす萬田のもとへ夫が訪ねてきます。
指をどうしたのかと訊く周囲の人に、
「おばあちゃんに指を切られた」と息子が言っている。
そのために姑がすっかりおとなしくなってしまった。
息子は自分が悪かったことも、萬田が自分のことで
姑に追い出されたことも全部分かっているんですね。
息子は萬田に家に戻って欲しがっている。
夫は萬田にそう告げて、家庭の復活を暗示してドラマは終わります。
関西地方では何回かローカルチャンネルで再放送していますが、何回見てもいいですね。
この枠のドラマはほかのものも味わい深くて、秀逸なものが多かったと思います。
お礼
ご回答どうも有難う御座います。やはりあの切っていたものはハムなのですか!他の回答で大根だったかたくあんだったかの記憶が浮かび上がってきたのですが、やはりハムなのでしょうか。まあその辺は置いておいて… 詳しい情報本当に嬉しいです。シリーズの一編だったのですね。内容を読んでいると改めて面白いドラマだなあと思います。ローカルチャンネルで再放送されているのですか!こちらもまた詳しく調べてみます。ご回答どうも有難う御座いました!