天竜川に沿って広がる「ある地域」が私のお気に入りの場所です。
と言っても秘密の場所なんかじゃありません。
人々が暮らしている、ちゃんと地図にも乗っている場所ですから。
が、市町村合併のおかげで過疎化にいっそう拍車がかかってしまい
いつかは地図からも消える運命の場所なのかもしれませんが。
そこは野球場より少し広いくらいの面積しかない場所ですが
村役場だった建物があって、宿屋があって、食堂も美容院も郵便局も農協もあって、
天竜川とその支流には3本の橋がかかって、背後にはダムがあって、
まるで昭和の、良かった時代をそのままジオラマにしたような場所なんです。
私は仕事に疲れるとそこに言って地区内を歩きます。
と言っても1時間もあればひと回りできてしまう広さ(狭さ、かな?)ですが
昔からそこに暮らしていた故郷のような、と言いながらも、異邦人になったような
何ともいえない不思議な時間が過ごせる場所です。
今は天竜川沿いの道も整備されて
その地区に行くのには曲がり道を知っていないと通り過ぎてしまうようになってしまい
偶然そこに迷い込む、というようなことさえなくなりました。
そういった意味では「秘密」ではないけれど「隠れ里」のようなものかもしれません。
老後はここに住むのもいいな、とか、あるいは、
何かから逃げるのならここだな、とか密かに思っている場所です。
お礼
回答ありがとうございます。 いや~いいですねすごく共感できます。 >まるで昭和の、良かった時代をそのままジオラマにしたような場所なんです。 良いですね・・・そんなノスタルジックな集落に是非行ってみたいものです。 そういう場所だと良い気分に浸れそうですね。 自分はドライブに出掛けた時に県境の山の中に集落を発見して「こんな所に何で人が住んでるんだ」などと思いながら、その集落を散策したことがあります。 民家と畑しかない場所だったんですが、とても印象に残っています。 そこだけ時間の流れが違うかのような独特の雰囲気があって不思議な感じでした。