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数年前のエヴァンゲリオンに関する質問
あの「エヴァンゲリオン」というアニメ、 どうして社会現象になったのでしょうか? また、どんな社会現象なの?? どうして、あんなに人気が出たのですか? 特にTV版は訳が分からないまま終わり、 その解決編として映画版が出ましたが、 映画版は賛否両論が出たらしいのですが、 どんな賛否両論だったのですか? 詳しい回答をよろしくお願いします。
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なるべく総論として語るのではなく 当時の記憶を思い出してカイテみます。 >どうして、あんなに人気が出たのですか? 発端は、TV版が訳の分からないまま終わったことだと思います。 TV版の最後の2回がそれまでとは全く無関係の展開だったことと それによりそれまで伏線として貼られた謎が謎のまま 終わってしまった、ということと これにより謎が謎を呼んだ、という感じです。 ただ、当時はあくまでファンの間だけの 小さな話題であったと思います。 >どうして社会現象になったのでしょうか? 物語の中の謎、そして物語が突然終わったことの謎 それら謎解きが徐如に熱を帯び 例えば#6の回答にあるクイックジャパンや あるいはスタジオボイスといったサブカル誌が 放送終了したエヴァを取り上げるようになり これに合せて?深夜帯で再放送が始まります。 私の記憶では、ココでブレイクしたように思います。 やがて未解決の話に解決をつけるべく映画版の制作が決まり 再び深夜に短期集中で再放送があり 数々の「謎本」なども発売され ようやく公開された映画の初日が記録的な動員となります。 でも物語は、映画は1本では解決せず騒然となりました。 ここに於て、完全に社会現象化したと思います。 >どんな社会現象なの?? 作品自体には5つの側面があると思います。 1つ目は、オタクに絶大的信頼を誇るガイナックスが 総力を結集した戦闘美少女アニメであった、という側面。 2つ目は、ヤマト→ガンダムの系譜となる 正統派SFアニメであった、という側面。 私がエヴァに興味を持ったキッカケは、この二つ目の側面に於てです。 ガンダムはかつて、よくヤマトとの比較で 論じられたことがあったのですが エヴァの第壱話は明らかにその論評を意識した上で ガンダムの第1話のオマージュとして構成されていると感じました。 簡単に言えばこの3作を見比べると 「戦う意味」におけるスタンスの変遷が見てとれると思います。 3つ目は、ロボットアニメにおける、当時としては かなりの「進化型」であった、ということです。 私はエヴァの第弐話を見て、ロボットの造形、動きなどが これまでのモノとは全然違うことに驚いた記憶があります。 造形に関して言えば(裏話によれば) 当時のロボットモノはプラモデルなど商品化を前提に モデル化しやすいようデザインするのが常識だったのに対して エヴァは商品化を前提にしなかったため(資金は厳しいが) 造形的に自由だったのだそうです。 そして動きですが、非アクションシーンのセル画を思い切って減らし その分、アクションシーンの枚数を増やしたのだそうです。 4つ目は、セル枚数のメリハリにも関連して 演出も思い切り大胆にやった、ということです。 セル枚数の少ない部分は、他の方も書いているように スーパーなどの思い切ったグラフィカル処理で対処したり あと、やはり第弐話に象徴される、時制の自由な入れ換えなど 前衛映画的テクニックの駆使、といったところでしょうか。 5つ目は、伏線として貼られた「謎」の深さと広さです。 基本的には80年代サブカルチャーの かなり深い部分がモチーフになっています。 エヴァの基本設定は旧約聖書の創世記を中心とした キリスト教から引かれており しかも、それを古代西洋の神秘主義である カバラやグノーシスといった視点から解釈されています。 だから、これらの知識ないとエヴァは「分からないことだらけ」 になってしまうのですが、物語はこれらを全く説明しようとしません。 そこに、当時の最新のバイオテクノロジーのトピックや フロイト→ラカンの精神分析学のタームが あちこちにまぶされています。 このような要素が全く違った方面でも話題になります。 たとえば放送当時あったと聞くのが 「オウム真理教と関連があるんじゃないか?」といった 批判的な疑惑です。 ともあれ、これら5つの側面がミックスされたことにより 最終的にエヴァはアニヲタ以外の多くの人から 特にヤマト→ガンダムに親しんだ世代や 思想&サブカルオタクの人達など 幅広い人達から注目されることとなります。 ただ、最初にこのアニメを話題にしたのはアニヲタでした。 ゆえに、その他の側面があまり評価されず 綾波萌え~や、アスカ萌え~といったことばかりが話題になったのですが どうも(というか明らかに)庵野監督は このような反応が気に入らなかったらしく それが作品をどんどん過激化させる動機になります。 その辺も頭に入れとかないと、エヴァ後半の混沌ぶりが 理解できなくなるかも知れません。
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- suppi-
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いろいろな見方が出来るからだと思いますよ。 いろんな伏線や謎がちりばめてあるから、見る人によって考え方が違って、それが議論されるようになって、盛り上がったのでしょう。 単純な美少女ロボットアニメで見てる人から、哲学などを追求した人まで、それぞれのレヴェルで見れたからでしょう。 TV版は訳が分からないと僕も思っていましたが、最近見てみるとなんとなく理解できました。25話と26話が製作者が本当に言いたかったことなのだと思います。あるいみ24話までは、ただの前フリ。 と今は思っていますが、また何年後に見ると考え方が変わってしまう、そういうアニメなのだと思います。 だから賛否両論が出たのでしょう。
お礼
こういう見方もあるんですね・・・。 意見どうもありがとうございました。
- lefty10lefty
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社会現象にまでなったのは 哲学や宗教が絡んでいたからではないでしょうか。 奥の深い難しい内容だったので 理解できないまま終わる人も多かったと思います。
お礼
当時、オウム真理教が関わってる?!と 騒がれたんですもんねぇ・・・。 理解できない!という話しも聞いたことが あります。
私は高校生の時見たのですが画があまり好きでなかったのですが、クイックジャパンという雑誌のエヴァ特集を見て、興味をもちました。 もし見てなかったらオススメします。他の雑誌よりちょっと変な視点で書いてます。 エヴァの魅力っていうのは、リンクだと思います。 勿論いろいろと斬新な切り込み方(明朝体・敵のデザイン・演出・物語etc)をしていますが、過去の色々なアニメのオマージュだったり、哲学・小説や神話・いろいろなものにリンクして考えられるアニメだったからだと思うのです。 雑誌もこぞって、エヴァに出てくるキーワードを調べ上げ、裏の意味や、元ネタを探し、記事にしていました。 勿論主人公たちの葛藤が、見ている視聴者にリンクしたのは言うまでも無いと思います。 最終回が賛否両論だったのは、いろいろな受け取り方の出来るアニメだったからこそでしょう。 哲学的で難しく、考えれば考えるほどハマルアニメだったとおもいます。(なのに決して見難いアニメでもない) 私の見解では、エヴァの最終回はアニメの概念をぶち壊したと思ってます。 でもまず、あなたが見ることですね。他の方も言っているように。ここだけでもこんなにいろいろな見かたをしている人がいるのですから。 できることなら見たらここに書き込んでほしいです。
お礼
回答、本当にどうもありがとうございました。 レンタルビデオでも行って借りて、 見てみようと思います。
- yasuti
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white-ledさんは見たのでしょうか? 実際に自分で見ておもしろい部分を模索したほうが良いかと思います。 私は信者ではないのですが、新しく出たDVDは買いました。 私なりにどこがおもしろいかというと ○キャラ一人一人に弱い部分(コンプレックス)を持っている点。(ドラマTRICKも、そうらしいですね。見てないのでわかりませんが) ○絵の構図がおもしろい。あきさせない。 ○見せ方がうまい。盛り上げ方がうまい。 やはり一番はキャラのコンプレックスが一番おもしろい部分だと思います。 コンプレックスを持っていて、それを隠して生きようとする姿はやはり見るものの興味をひいてしまいます。 主人公の碇シンジ(中学生)は、おとなしく自分をアピールすることが苦手で、他人との接点をこばみ、生きる意味、生きる気力をなくしている少年。幼いころに母を亡くし、父は実験に夢中で親戚の家に預けられ、愛情を注がれずに育った子。 そんな彼が突然、父親に呼ばれ、ロボットに乗って戦うことになる。彼にしか乗れないロボットで彼にしか守れない地球がある。そんな彼が自己をみつめ、反抗期をむかえて自分の存在意義やなんだかんだといろいろと悩んでいく。 とだいたいのあらすじはこんな感じでしょうか。 すでにアニメ版を見ていたらごめんなさい。 このように他のキャラにもストーリーが見えてくるんです。 と私は楽しみましたよ。 どうして人気が出た、どんな賛否両論だったかは、 その手の解説本がたくさん出ましたので、そういうお堅い本を読むとよいかと思います。
補足
>white-ledさんは見たのでしょうか? いぇ、「アニメディア」とかそんな雑誌で 知った程度です。TV版は一回だけ見ただけです。
- fujina
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すんごい重複回答になりますが参加させていただきます★ 1.社会現象 NO,1の方同様あの予告用の字体(明朝体)がどこもかしこも使うようになってさらに明朝体の字列を隙間なく縦横に配置したデザインのポスターが増えまくったこと。他の回答者様同様、アニメのあの字にも興味がないようなニュース番組までが取り上げて「人気の謎を解明!」みたいに社会現象と言いながら自分たちで社会現象化に拍車をかけていたこと。じゃないでしょうか??謎解き本も増えて製作者の意図などどこへやらの状態で勝手に一人歩きし始めたことですね。 2.人気の原因 アニメは今までヒーロー・ヒロインチックだったりするものが多かったけれど、この作品はヒーローやヒロインなんてキャラは存在せず、人間の醜い点や弱い点にフォーカスして描かれていたという点で、社会と自分との関わりに上手くいかない社会的ストレスを持った人間の内面を投影したように風潮と重なったからだと思ってます。 もちろん大前提に近未来ロボアニメという点は事前に視聴者を惹きつける設定であったと思いますが、私なんかはそれまでロボットアニメなんぞ見たことも興味もないフツーの女の子でしたから、人気の原因も前者の理由に大きくあると思われますネ。。 3.賛否両論 文脈からするとTV版の最終回はご存知のようですね。ただ映画に関してはご存じないご様子。。 確かに、TV版はわけのわからないように終わったと言う人もいますが、私はむしろTV版のような終わり方のほうがこの作品のこんせぷやテーマに沿って終わった良い完結法だったと思ってます。 そもそもロボットアニメにかこつけて?結局「人間の生と死」や「人との関わりと自分の存在」とかそういう哲学的心理的な面を抉り描いていたわけですから。。終わり方はふさわしかったと思いますよ。 本題の映画版ですが、賛否両論の「賛」は「さすがエヴァ!こういうラストを用意してたんだ!さすが庵野監督!」と曖昧だったような部分も作品として認めた意見です。「否」は「なんだよ!?結局何がしたかったんだよ。あの終わり方はどう解釈すればいいわけ??意味わかんない。」と曖昧さや漠然感に引っかかって気持ちが悪かったという意見です。 ちなみに私は「要は製作者の作品であってもう観客がどうこう言って納得するとかしないの問題じゃないな」というのが正直な感想でしたが。 まあ、感動するところや悲しいところもありましたし、「製作者の想い」がまるっきりなかった作品ではないと思うので。。 こんなカンジでしょうか??乱文のうえ長くなって申し分けないです(=_=;)では、失礼します=Э
補足
>文脈からするとTV版の最終回はご存知のようですね。>ただ映画に関してはご存じないご様子。。 いぇ、最終回は見たことが無いです・・・。 賛否両論があったのは、アニメ関連雑誌の 記事で知った程度です。 ともかく、詳しい情報どうもありがとうございました!
- akamanbo
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>どうして、あんなに人気が出たのですか? たぶん、すごくコントラストが強かったから。 >その解決編として映画版が出ましたが、 >映画版は賛否両論が出たらしいのですが、 >どんな賛否両論だったのですか? 圧倒された人と、躍起になって否定する人。 予定調和に終わらなかったため。 >詳しい回答をよろしくお願いします。 無理です。
補足
回答、どうもありがとうございました。
>どうして社会現象になったのでしょうか? 特撮的ロボット表現や心理描写が斬新だったりキャラクターが当たったのもありますが、意味ありげな物語で全く意味が無かった所でしょうか。 >どんな社会現象なの?? 全く分かっていないマスメディアが騒いだ。 キャラクター商品に代表される関連商品や解説本がバカ売れ。 >あんなに人気が出たのですか? 世の中みんな病んでいたから。 今見たら、何とも思わない。 ただ、痛いアニメ。 >どんな賛否両論だったのですか? TVシリーズの物語の完結を見たかったのに、製作者のオナニー的終わり方をしたから。 物語として不完全な尻の拭き方をしたといった方がわかりやすいかな。
補足
何ともストレートな回答、 どうもありがとうございました。(^^;
- the845t
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ロボットものであったこと。 そのロボットが正体不明でいくつもの謎が用意されていたこと。 登場人物の心理まで描いたこと。 人間関係も単純なものではなく、奥深くなっていたこと。 などなどが興味を引いた理由ではないでしょうか。 社会現象といえば、あの題字の書き方が広告などでよく見かけるようになったこととか、 劇場版の際に徹夜組が出るほどであったとか、関連商品や解説本が売れまくったとかでしょうか。 たしか宇宙戦艦ヤマト以来何十年ぶりと話題になってましたよね。 劇場版の賛否両論は、最初の方の映画はまともな内容とは言いがたく、 理解するのが無理のような内容だったからかと。 直接、TVシリーズの解決ものではなかったからだったかと。
補足
そういう事情があったんですね・・・。(@@;
お礼
大変詳しい解説、本当にどうも ありがとうございました!