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岩絵の具の粒子が細かいと、なぜ白っぽいのでしょうか
岩絵の具の番手が大きくなると、何故白っぽくなるのでしょうか? 元々が同じものなので、番手が大きくても数が集まれば元の濃い色になりそうに思うのですが、 お店に並べらている瓶に入った(白)番などを見ても、(5)番と比べれば大きく異なります。 白っぽいです。 厚みも量もあれば、元の濃い色になりそうなんですけどね。 できれば、科学的根拠を知りたいです。 (白)とかまたは泥絵具で、濃い色彩を表現するには、どのような技法を使うのでしょうか? 発色の良い鮮やかな日本画を描く為には、やはり高価な番手の小さい岩絵の具が必要なのでしょうか?
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>岩絵の具の番手が大きくなると、何故白っぽくなるのでしょうか? →「細かい粒子になるほど粒子表面の乱反射が多くなり白っぽくなり、粗い粒子になるほど乱反射が少なく暗色になる。その性質が利用され、同じ組成を有する岩絵具でも色合いが異なるものが供給される。反対に言えば、粒子径は異なるが同様の色合いを有する顔料をもとめる場合、粉砕とは異なる工夫を必要とする。」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E7%B5%B5%E5%85%B7 技法については他の方の回答をお待ちください。 参考 http://sadvamp.com/kyousitu-2.html
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- Postizos
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言われてみると不思議な現象ですね。 考えてみたのですが、同じ重量の固体物があったとして、くだいて粒子が細かくなるほど表面積は増えて行きますよね。反射が表面で起こるとしたら反射は増えて行くと思われます。 例えば一個のものを割って二つになったらその断面の分×2だけ表面積が増える勘定になります。 物質の固有色は特定の波長の光の吸収に由来するわけですが、表面反射は特定の波長を選別しないから白っぽくなって行くのではないでしょうか。 これに対して物質の固有色のほうは物質によって多く吸収する波長帯があることによるわけですから表面での反射は少ないほど色が出る事になるのでは。 http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~jun/mhp0603/mhp0603_33.html http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/part3/02.html ↑ここにこういう説明がありました。 「拡散反射光には、物体内部からの反射光と表面からの反射光があります。物体内部からの拡散反射光の量は表面状態が変わっても変化しませんが、表面からの拡散反射光の量は変化し、正反射光との量の割合が変化します。ただ、表面からの拡散反射光と正反射光とを合わせた光の量は同じなのです。つやつやな表面の青いプラスチックをサンドペーパーでこすると表面からの拡散反射光の量は増しますが、逆に正反射光の量は同じ量だけ減っているのです。」 ポスカラの場合、乾いてから粗目の紙やすりを掛けて面を出すとかなり色が濃くなった経験があります(原理は不明)。岩絵の具の場合樹脂やアラビアゴムの塗膜は無い(粒子の間に透明な物質の層が無い、薄い)わけですから変化が無いのではないかなあと思うのですが、岩絵の具の経験が無いので何とも言えません。
お礼
一つ目のURL先は、 ちょっと難しくて私の頭では理解できませんでした。 言い回しなども、複雑な感じでした。 二つ目のURL先は、イラストもポップで、内容も分かりやすく書かれてたので、非常に勉強になりました。 色の勉強をしていると、 この世の物質にはもともと色というのは無く、太陽の光線が当たって人の目に色を感じているだけ、というニュアンスの事が書かれていると思います。 (うろ覚えなので、間違っているかもしれませんし、本の名前とかは書けません。) なので、物質そのものの内部からの反射というのもあるのかぁ、と、驚きました。 ポスターカラーの事例、非常に面白いですね。 そんな事があるのですね。 当方は、岩絵の具や泥絵の具を使ってるのですが、ポスターカラーを持っていない為、試しにやってみる事ができませんでした。 今度、機会があったらやってみます。 回答、ありがとうございました。
お礼
なるほど、 乱反射が原因とは思いませでした。 技法で教えて頂いたURL先のお話も、大変勉強になりました。 絵具の上澄みを何回も重ねる…繊細ですね。 すぐ楽をしようとする大雑把な性格の私とは、かなり対照的な感じです。 だから、綺麗な色が出せないんでしょうね。 回答、ありがとうございました。