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含みを持たせる
将棋で、「含みを持たせる」という言い方をすると思うのですが、 どのようなことを言うのでしょうか? 次に厳しい手がある場合などに言うのでしょうか? 一例を上げて教えていただけるとありがたいのですが。 よろしくお願いします。
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「含み」というのは将来の可能性、選択肢を意味する言葉です。 例えば先手が矢倉を目指す場合に5手目は▲6六歩が良いのか▲7七銀が良いのかという問題があります。 ▲7六歩▽8四歩▲6八銀▽3四歩に▲6六歩か▲7七銀か。 前者の▲6六歩は振り飛車の含みがあるのに対して後者の▲7七銀は振り飛車の含みが無いという表現があります。 後手にも相矢倉に追随するだけでなく▲7七銀には矢倉中飛車に転ずる含みが残っていますし、▲6六歩には右四間飛車に転ずる含みが残っています。 5手目に▲6六歩に対しては後手は▽6二銀が普通です。そう指せば、先手が振り飛車に転じた場合に後手は舟囲いにする含みも居飛車穴熊にする含みもあるからです。▽4二銀を指してしまうと、もう居飛車穴熊の含みはなくなってしまいます。 このように序盤では、できるだけ含みを持たせる指し方が良いとされています。5手目▲6六歩に対して▽8五歩と指せば、後手は先手に形を決めさせることができます。▽8五歩には▲7七銀か▲7七角か二者択一だからです。▲7七銀なら振り飛車の含みを放棄して相矢倉模様となりますし、▲7七角なら矢倉を放棄して振り飛車模様か雁木かどちらかになります。 ただし▽8五歩と指してしまうと、▽8五桂の含みが無くなるので後手は雀刺しの含みがなくなります。 といった使い方です。 含みは必ずしも将棋用語ではなくて一般的にも使います。例えば、正社員登用の含みもあるアルバイト採用といった表現です。働きが良かったら、あるいは正社員に採用するかもしれないよと餌をぶら下げて、やすくこき使おうという会社の戦略ですね。 必ずそうなるとは限りませんが、ひょっとするとそうなる可能性が残っているというニュアンスが含みを持たせるという表現です。
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- skip-man
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「含みを持たせる」は将棋だけでなく囲碁や、日常の取引でも使われます。 意味としては, 真っ向から闘う。回り込んで戦う。かわして逃げる。など、いくつも有効な選択肢がある。 と言う事でしょう。
お礼
なるほど、使われる範囲が広いですね。 いろいろな選択肢のあることがまさに「含みを持たせた」感じですね。 ありがとうございました。
お礼
makuriya さん、おはようございます 相手の出方がまだわからない。 こういう変化やああいう変化も考えられるということですね。 矢倉になると思いきや、振り飛車、矢倉中飛車、右四間飛車、雁木、雀刺し などが考えられるのだから序盤といえども大変ですね。 日常で使われる場合は、あまりいい感じを受けませんね。 持たせられた側は「ずるいなって」思っちゃうし、 持たせた側は「戦略の一つなんだよ」って言ってるようで。 ありがとうございました。